札幌から車で東へ約2時間。日高山脈に抱かれた むかわ町穂別にある穂別博物館には、むかわ竜の全身骨格のレプリカが展示されています。ハドロサウルスの仲間であるむかわ竜は穂別で2003年に発見され、小林快次さん(北大総合博物館 准教授)が中心となって発掘・研究が進められてきました。2017年には国内最大の全身骨格標本と発表され、大きな話題となりました。その全容を穂別博物館で見ることができるのです。
現在もバックヤードでは骨格のクリーニングや調査が行われていて、タイミングがあえば展示室で本物の骨格を見ることもできます(撮影は禁止)。
(エントランスで、むかわ竜とホベツアラキリュウの実物大骨格標本(レプリカ)が迎えてくれます)
(むかわ竜の尾椎骨。この先端部分がまず発見され、胴体に向って掘り進められました)
北大総合博物館はこの穂別博物館に古生物学研究分室を設けることになり、本日、むかわ町と覚書を交わすことになっています(詳細は後日お伝えします!)。分室は、北大の研究者が現地で活動する際の拠点となり、穂別博物館との連携が強化されることになります。さらに穂別博物館は2021年度にリニューアルすることを目指しています。
(むかわ町穂別博物館には、現地から発掘された様々な化石が展示されています。アンモナイト、ウミガメ、モササウルス、イルカなど実に多彩です)
ファルコンズアイとも呼ばれる小林さんは国内外で様々な化石を発見し続けています。次は何を発見するのでしょうか。これからも目が離せません!
(小林快次さん。北大の居室にて)