11月24日(土)、北海道大学 大学院医学研究院にて市民公開講座「切らずに治すがん治療」が行われました。講座、といってもそれを見聞きできるのは教室ではなく、YouTube。そう、この講座はYouTubeのライブ配信機能を使って、全世界発信されたのです。お話されたのは以下の方々です。
・白土博樹さん(がん専門医療人養成プラン北海道大学コーディネーター/医学研究院・教授)
・橋本孝之さん(北海道大学 大学院医学研究院 放射線医学教室 特任准教授)
・大原克仁さん(北海道大学 大学院医学研究院 腫瘍内科学教室 特任助教)
・田中創大さん(北海道大学病院 放射線治療科 特任助教)
(右から順に、白土博樹さん、橋本孝之さん、大原克仁さん、田中創大さん)
市民公開講座の新しい形式について白土さんに尋ねてみたところ、「雪でなかなか外出できない方、離島にお住まいで札幌にまで来られない方の事情を考慮して、すべてのお話をYouTubeでライブ配信することにしました」とお答えいただきました。実際、講座当日は前日から積もった雪で外出しにくい状況が続いており、YouTubeの長所が特に発揮されたといえます。
配信された映像は、講師がただ話すだけではなく、ご本人の映像とスライドがリアルタイムで合成され、視聴者に見やすいレイアウトになっていました。しかも、映像に雑音が入り込むのを極力排除するために、「生放送中」の張り紙を出して、関係者に静かにするよう注意を促すなどクオリティーを高める努力がなされていました。
その甲斐もあり、最後の質疑応答ではたくさんの質問が寄せられました。質問はYouTube上のチャット機能を通じて気軽な気持ちで行えるようになっており、ここでもYouTubeのメリットが発揮されていました。さまざまな事情で会場にまで来られない方々のために、こういった形式が広まっていくとすばらしいですね。