12月10日、東京の佼成学園高等学校の生徒6名が北大農場の牛舎を訪れました。まず、技術職員の平 克郎さんから施設の歴史や、教育・研究に果たす意義や役割の説明を受け、単に酪農分野だけではなく、獣医学部や医学部、工学部など様々な分野の研究でも利用されていることを学びました。また、獣医学部の実習に立ち会い、大学の教育の空気に触れることができたようです。
(技術職員の平 克郎さんから説明を受ける生徒さんたち)
(奥では獣医学部の実習がおこなわれており、出産予定日を予想するためのウシの観察をしていました)
今回の訪問はNPO法人によるWeekday Campus Visit(WCV)というプログラムで実現しました。一般的なオープンキャンパスと違い、通常の大学の授業に参加し、実際の大学教育を体験するものです。プログラムの最後には、新鮮な搾りたての牛乳を味わってもらいました。農場の牛乳は低温殺菌のため飼料によって風味が変わり、夏は牧草の香りが、冬は穀物主体でコーンの香りが感じられます。生徒の皆さんは口々に、「甘くて美味しいね」「スイートコーンの缶詰の甘い匂い!」と語り合っていました。本学ならではの体験ができたのではないでしょうか。
(機械による搾乳。搾乳前には、乳首の消毒が必要です。また、前回しぼり残した乳が乳首に残っているか、手でしぼって確認しなくてはいけません。そうしてから初めてこのように搾乳できるのです)
【林忠一・北方生物圏フィールド科学センター/いいね!Hokudai特派員】