「車が埋まりそうだから今日は在宅にしました」――
先日の火曜日は札幌でもホワイトアウトが起こるほど荒れた天気となりました。冒頭のコメントは、当日朝の会議で、いいね!Hokudaiのスタッフから出たものです。私たちがふだん暮らす上で、特に北海道のような雪国では、気象予報がどれほど大切な存在かを改めて感じます。
ということで、今日の記事では、私たちを毎日支えてくれている、ある場所を簡単にご紹介します。北2条西18丁目にある、札幌管区気象台です。
札幌管区気象台は、気象庁の地方支分部局として全国に5箇所設置されている管区気象台の1つで、北海道全域を管轄しています。実は、その歴史を紐解くと、札幌農学校第2代教頭 ウィリアム・ホイーラーが登場します。明治初期、開拓使は厳しい気候の北海道を開拓するために気象観測の必要性を強調し、ホイーラーによる気象観測方法を採用したのです。明治9年(1876年)から東創成通り(現在の南2条東1丁目)で始まった観測が、現在の札幌管区気象台につながっているそうです(このあたりの詳しい話はまたいつか)。
現在、私たちが北海道で無理なく過ごす判断ができるのも、こうした歴史があったから。そんなことを考えながらみた今朝の天気予報は、いつもとちょっと違った見え方がしました。