「はやぶさ2」を搭載したH-2Aロケット26号機が、本日12月3日(水)13時22分04秒に種子島宇宙センターから打ち上げられました。その様子が北大総合博物館でパブリックビューイングされました。
向かうのは、地球から3億キロ離れた、直径900メートルの小惑星「1999 JU₃」です。地球の引力を利用しながら加速し、3年半かけてたどりつく計画。地球が誕生した46億年前、生命は存在しませんでした。しかし、その後、小惑星が衝突しあい、有機物がもたらされ、地球に生命が誕生したと考えられています。はやぶさ2には、そうした有機物を地球に持ち帰るために、1999 JU₃の表面を削り取って石や砂を採取するミッションが与えられています。
試料回収チーム・初期分析チームの主任研究員を務める橘省吾さん(北海道大学理学研究准教授)も宇宙センターから、見守っているはずです!
パブリックビューイングの開催を発案したのは、橘さんを取材し、「フレッシュアイズ」として記事をまとめた総合教育部法学1年の学生さんです。「H-2Aが発射する瞬間は緊張しました!無事1999 JU₃へ向けて旅立ったようでほっとしています。私は文系ですが、宇宙に関心があります。宇宙を切り口に、法律や政策、教育について学びたいと考えています」。この学生さんは工学部1年の友人らと一緒に宇宙好きの仲間を募り学生団体をつくろうと呼びかけをはじめたそうです。
さて。このあと「はやぶさ2」はH-2Aロケットから宇宙空間へと分離され、1999 JU₃へ向けて旅立ちます。無事帰還することを祈りましょう!