本日9時から北海道大学での職域接種がはじまりました。会場となる第一体育館に早速多くの方々が並ぶ中、寳金清博総長も対応にあたる医師や職員を激励した後、メディアの取材にこたえました。
総長は「人員とワクチンの確保が懸念だったが、関係各所の尽力で実施することができました。ワクチンが切り札になるほど新型コロナ対策は甘くはないが、これですこしでも前に進んでいけます。後期にむけて対面授業の割合を増やして行きたい。留学についても、ワクチン接種を受け入れ条件にしている国などもあったため、そこがクリアできることも大きい」とコメントしました。
ワクチン接種は、個人のリスクと社会全体のリスクをどう考え、決断するか、という難しい問題を含んでいます。それについても総長は以下のように答えました。「デリケートな問題だと考えています。接種はあくまでも自主的なものです。うたないとだめだ、うたないと対面授業が受けられない、ということはありません。もちろん、接種を実施する側としては、科学的エビデンスを示して皆さんに検討していただき、なるべく多くの人にうってほしいとは思ってはいます。ただし、うたないという個人の選択は尊重すべきと考えます」。
接種会場では職員やうち手の医師だけでなく、医歯薬学系の学生ボランティアも案内や接種後の観察などの業務に参加しています。札幌も暑くなってきました。会場で対応にあたる方々もくれぐれも健康に留意していただき、無事接種が進むことを祈りたいと思います。
【川本 思心・理学研究院/CoSTEP准教授】