今回の北大人は、北大人材育成本部ダイバーシティ研究環境推進室の長堀さん。女性研究者をはじめ、多様な背景をもつ研究者の研究環境の支援を行っています。大事なのは、まずは社会や組織の現実を知り、その中でできることを考えていくこと。そしてその先に、現実を変えていくための取り組みまで模索していくことだと語ります。また自らも、3人の子どもたちを育てながらの研究、学内外の組織での仕事、創薬ベンチャーの起業など、若い学生や研究者にキャリアの多様なあり方を示しています。
糖鎖の研究に取り組んだ研究者時代、そこから地域での産業支援、大学での研究者の支援、そして起業と、まったく経験のない仕事に取り組んできた理由やその心構え。子育てを通じての気づきや得られた能力。一見なんの関係もなさそうなベンチャーと女性研究者の共通点と、取り組みの先にめざしている風土とは。女性に限らず、広く自らのキャリアや研究の可能性を探っている方に、ぜひご覧いただきたいお話です。
※長堀さんのお話をじっくりと聴きたい方は、ノーカット版をご視聴ください
北大人図鑑 No.11 長堀紀子さん 詳細データ
3つのキーフレーズ:
1.誰かが誰かの都合に合わせなくてよい研究環境づくり〜現実に適応すること、それを変えることの両立〜
2.研究→地域の産業支援→ベンチャー起業〜初めてのことも、なんとかする!の精神〜
3.マイノリティが活躍できる風土をめざして〜ベンチャーと女性研究者の共通点〜
出身地/普段活動している地域:
埼玉県/札幌
所属:
北海道大学人材育成本部ダイバーシティ研究環境推進室
遠友ファーマ株式会社
経歴:
2002 北海道大学理学研究院 博士(理学)
2003~2012 北海道大学理学研究院~先端生命科学研究院
2013-2014 経済産業省北海道経済産業局
2015~北海道大学人材育成本部
2019 起業 遠友ファーマ株式会社
好きなヒト、モノ、コト:
– 趣味、興味関心、特技など
趣味→子育て
興味関心→ジェンダー平等、科学が社会に与えるインパクトと科学者の役割
–尊敬する人、人生に影響を与えられた人:
人生に影響を与えられられた本の著者
上野千鶴子、田坂広志、瀧本哲史、シェリル・サンドバーグ、クレイトン・M・クリステンセン
メッセージ:
他人から与えられる(押し付けられる)「〇〇べき」に屈せず、自分の「やりたい」を大事にした方が、そのプロセスで少々(あるいは大いに)理解されなかったり苦労することがあっても、結局は納得&満足できる人生になると思います。
参考情報:
北海道大学 人材育成本部 ダイバーシティ研究環境推進室
ENU Pharma
長堀さんがお話しするイベントが開催されます。
オンラインイベント「第4回 考えるカフェ~研究×起業×社会~」
【日 時】2021年8月26日(木) ①イベント18:30~20:00 ②懇親会20:00~20:30
【定 員】最大20名、事前申し込み(申し込み人数が多い場合は抽選になります)
【申 込】 事前予約制、参加無料→詳細と申込みはこちら
【場 所】 オンライン
(参加者が決定次第メールにて使用オンラインツールについてお知らせします)
*締め切りは8月24日(火)です。
*研究や起業に興味のある社会人・学生の方の参加を歓迎いたします。
★当日長堀さんのインタビューからの問いを深掘りして、皆さんと一緒に「考える」を楽しみたいと思います。