石山通りを渡る跨道橋、アノハシ。10月20日の夜に橋の切断と西側の撤去が、25日の夜には残りの東側が撤去されました。超大型クレーンで釣り上げるために、橋に穴を開けてワイヤーをかけ、西と東にそれぞれおろしました。普段見ることのできない橋の撤去工事は、大雨や遅い時間にもかかわらず、その瞬間を見守ろうとした人々が集まっていました。札幌冬季オリンピックで建てた橋が、東京オリンピックが行われた2021年に撤去され、一つの時代の節目になった日。写真で、その工事を振り返ります。最後には、アノハシにさよならする方法も、提案します。
1日目の工事。大雨の中、橋を切断し、片方を釣り上げます。
2日目の工事が始まりました。橋の周りを通行止めして、残りの橋を撤去して行きます。
アノハシの思い出を、募集するアートプロジェクト「さよなら、アノハシ」を進めています。
前回のいいね!北大からの投稿にも、さまざまなみなさんの意見が集まりました。部活で訓練した話や研究で使っていた学生・研究者のコメントから、いつも出勤中に気になっていたと考えられた方、昔使っていた方まで、立場も思い出の時期も豊富でした。橋にさよならする方法として、こういったみなさんの思い出を橋の撤去の記録とともに集めて、アーカイブすることだと考えて、始まったプロジェクトがあります。「さよなら、アノハシ」。みなさんの写真、音、思い出してみた短いコメントやテキスト、メディアはなんでも良いです。共有していただいた思い出は、アーカイブして北大のアーカイブに保存します。
今でしかできない記録をまとめて、未来に残すこととは、未来には今じゃできない解釈が生まれる材料として働くかもしれません。過去を豊かに解釈できる材料をしっかり集めることは、私たちが生きてきた場所としてのアノハシに対してさよならする、意味のある方法かもしれません。それぞれが持つ個人的な思い出もを未来に残して、みなさんもアノハシにさよならしてみませんか。