ミミズと言えば落ち葉など有機質を分解し、その糞が肥沃な土地を生み出すとともに土中を掘り進みながら土を耕す偉大な生き物なのだ。しかしそのミミズの活動が地球温暖化に関係しているとしたらどうだろうか。
雨竜研究林長の小林真さんは、夏の雨が減少傾向にある苫小牧研究林でミミズの活動と排出される二酸化炭素量について研究をしている。実はこの実験、昨年お伝えした「温暖化に立ち向かうアベンジャーズ [FSC的フィールド風景No.17]」の時に既に準備され、あとはミミズを投入して実験開始を待つばかりだったのが、シカの食害でケーブルが噛み千切られるなどで計測装置が破損したため、1年越しの実験となった。
さて、降雨の減少がミミズに及ぼす影響とは?そしてミミズが温暖化にどう関係するのか?問いが問いを呼び、謎が謎を生む。そんなワクワクドキドキを研究出来るFSCとはField Science Center for Northern Biosphere, Hokkaido University、北方生物圏フィールド科学センターの略称である。
【林忠⼀・北⽅⽣物圏フィールド科学センター/いいね!Hokudai特派員】