酒井恭輔さん(電子科学研究所 光システム物理研究分野 助教)にお誘いいただき、4年生のゼミにお邪魔してきました。
電子科学研究所は、北キャンパスにあります。周囲を農場に囲まれ、開放感いっぱいのキャンパスです。遠くに見えるのは、まだ雪の残る手稲山ですね。
このゼミでは毎週、輪読会を行っていて、各自が1週間のうちに1冊の本を読み、その内容について発表してみんなでディスカッションするという構成です。この日は、どんな分野の本でもよいことになっていて、学生も先生も、それぞれがユニークな視点で選んだ本が発表されました。…
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●「ベーシック・インカム」を読んで
●「『好きなこと』だけして生きていく」を読んで
●並行在来線について:「新幹線の歴史」を読んで
●「人はなぜ恋に落ちるのか?」を読んで
●ミュンヘン市について:「100%再生可能へ!欧州のエネルギー自立地域」を読んで
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本の選択がほんとにユニークです。これでゼミがまとまるのか・・・と心配になりますが、実は発表のための準備シートに秘密がありました。
それは、酒井さんオリジナルのフォーマットにしたがったA4用紙1枚のレジュメです。その本から得られたメッセージやテーマを、
▼その状況において
▼そこで
▼その結果
と、一種の三段論法で考察するようになっています。
これによって、読み解く力、考える力を養い、また発表をもとにみんなでディスカッションすることで、各自の考察がさらに深まります。
一見、本来の研究テーマでないように見えても、実はゼミの中で共有していきたいメッセージをもつ本もあるようです。
私も、飛び入り参加にかかわらず、いろいろと質問させていただき、学生のみなさんから教わりました。
酒井さん、ゼミのみなさん、ありがとうございました!
次のゼミでは、専門分野の本の輪読になるそうです。ゼミで培った力を今後の研究に生かし、成果を上げられるよう、応援しています!