今日も雪が降る札幌。北キャンパスでは新年恒例の創成科学サロンが開催されました。教職員同士が普段じっくり話す機会は少ないため、定期的にサロンが企画されています。第36回のタイトルは「初夢を語る」です。
冒頭に挨拶をしたのは川端和重理事・副学長(創成研究機構 機構長)。3日に1日の東京出張をこなす川端さんは「大学を巡ってはいろいろ厳しいこともあります。でも大学は夢を語ってなんぼの場所です。大学ランキングもありますが、実際にやった研究が世の中をかえるのを見たい」と夢を語りました。
次は牧内勝哉さん(産学・地域共同推進機構 副機構長)です。「日本には経済破綻など悪夢があるものの、それは初夢に変えることができます」と力強く語ります。戦後の日本とドイツは国富ゼロから高度経済成長を達成しました。米国と英国もかつての構造的不況から復活するこができました。初夢の一つ、大学発ベンチャーの成功率は実は高く、北大の場合も上場確率は5%という高い値になっているそうです。
島竜一郎さん(国際本部 副本部長)は「仕事で夢は見ないんですよね。誰かの夢を助けてるかもしれませんが」と前置きしつつ、留学生受け入れと今後の大学の形についてお話ししました。留学生の受け入れの形は、かつてのような途上国からの受け入れといった一方通行ではなく、複数の国での交流、さらにはプログラム・単位の標準化まで進んでいます。リアルなキャンパスだけではなく、オンライン、国際互換をふくめたハイブリッドな大学へ。大学はどんどん変わっていきます。
トリを務めるのは、強引に会に誘われた(!?)という野中雄司さん(附属図書館 利用支援課係長)。図書館って意外と使えるよ、ということを伝えたいということで参加されました。図書館は大学の中でも自立的な組織であり、職員には調査・分析の経験を持つ方も多くいます。現在のオープンサイエンスの潮流の中で、図書館も図書の管理から学術コミュニケーションの支援へと歴史的な展開を迎えているというお話しでした。
サロンのあとは交流会です。プロフィールカードを使っての自己紹介が行われました。参加者は背広を着た教員・職員が中心で、いつもの学生あふれる雰囲気とは違いますが、まちがいなくこれも大学の一つの姿です。
いいね!大人が語る夢。