かつて、北大のクラーク会館講堂には映画館がありました。当時を懐かしみ、期間限定で北大に映画館を復活させるクラークシアターが今年も開催されました。今回は33名の学生スタッフが2日間のイベントを支えました。上映作品は『パプリカ』や『ロスト・イン・トランスレーション』、『ディスタンス』、スペシャルゲストが参加する上映プログラム『顔』(ゲスト:漫才コンビ・金属バットの小林圭輔さんと友保隼平さん)、『おとぎ話みたいなあの娘たち』(ゲスト:山戸結希監督)と幅広いジャンルにわたります。2日目の最後には、山戸さんをお招きしたトークショーも行われました。
実行委員長の田村宏哉さん(経済学部2年)は「11周年を迎えた今年は、今までの経験を活かしつつ、気持ちを新たに取り組みました」と話していました。また、実行委員の山崎健太さん(法学部2年)は「他大学と連携できたことが印象深かったです。特にトークショーの開催は、北星学院を含む他大学の学生さんによる支えがなかったら困難でした」とのことでした。たくさんの力が合わさったことで、スタッフの映画に対する思いを観客の皆さんに届けることができたのではないでしょうか。
映画上映の他に、北大カフェプロジェクトとコラボした「CLARK THEATER CAFE」があったり、16mm映写機フィルム上映会が行われたりもしました。16mmの映画を上映してくれた実行委員の藤原さん(工学部2年)のお勧めは、短編『ミッキーマウスとゆかいな仲間たち』です。他の上映作品の合間に気軽に見られて、一瞬で童心に戻ることができるのが理由だそうです。同じ映画でも、見る人それぞれの思い出をよみがえらせることができるのが、映画の力なのでしょうね。
オリジナルパーカーで揃えて、最終日まで頑張ってきた学生スタッフは、「イベントを通してたくさんの力を得たおかげで、明日からの日常生活をこれまで以上にがんばれそうです」と笑顔を見せてくれました。
イベントには総勢806名の観客が集まったそうです。学生スタッフの映画への熱い思いがあったからこそ、これだけの観客を集めたに違いありません。来年も、クラークシアターの開催を楽しみにしています。
今年のクラークシアターのサイトはこちら
http://www.clarktheater.jp/ct2016/