北キャンパスの南端、草原の広がる獣医ローンにて、獣医学祭の一企画であるドッグショーが開催されました。
ショーのメインはディスクドッグのデモンストレーション。ディスクドッグとは、人間が投げるフリスビーを、犬が地上や空中でキャッチして得点を競うドッグスポーツです。遠くに投げてキャッチするディスタンスと、音楽に合わせ人と犬が踊るように行うフリースタイルの2種類の競技が順に行われました。
心地よい風の吹く中、ワンちゃんたちの躍動感溢れる動きを観ていると、それだけで心惹きつけられます。また途中には、フリスビー投げの体験コーナーがあり、子供から大人まで、多くの方が列を作って参加して、ディスクドッグの楽しさと難しさを体験していました。
このドッグショーの企画運営は、ドッグスポーツの訓練を行っているテイネドッグスクール主導の元に行われており、北大の獣医学部の学生が交渉して場所の提供をしています。
6年前、このドッグショーの企画が立ち上がった時から携わっている房知輝(ぼう ともき)さん(獣医学部博士2年)にお話を聞きました。「獣医学部では、治療や病気のことについて学ぶだけで、マナーや習慣、しつけについては学びません。このようなショーの開催に関わることで、学生にも良い機会になります。」
獣医学生にとっても、こうしたイベントを開くのは、普段とは違った学びに繋がっているのですね。
またドッグショーの隣では「犬の里親募集コーナー」が設けられていて、里親を探している犬に加えて数匹のセラピー犬もスタッフに抱えられ、自由にふれあえるようになっています。
授業の一貫としてテイネドッグスクールの犬の躾を行っている定政結依さんと吉村奈月さん(ともに北海道動物医療専門学校2年)は、「セラピー犬の子たちもいることで、里親募集に関心のある人だけでなく、犬とふれあいたいという人にも来てもらえます。」「犬たちとは普段触れ合っているので、とても愛着もあります。この子たちの里親が見つかるのはそれだけで嬉しいです。」と話してくれました。
この日、里親募集に来ていたのはピースくん(2)。少しシャイですがとても賢く、訪れたお客さんに頭を撫でられて、かわいがってもらっていました。里親になることを考えて来る人はもちろん、犬が好きな人たちが大勢集まり、温かい雰囲気の広がる空間になっていました。
里親募集は4日(日)も開催されているので、ぜひ訪ねてみてください。
【鈴木夢乃・CoSTEP本科生/理学部3年】