いいね! Hokudai は北海道大学の魅力を伝えるメディアです。5月の晦、編集部のある札幌キャンパスを飛び出して、JRに揺られること4時間、函館キャンパスにやってきました。今回から数回にわたって、函館キャンパスのいいね!ポイントをご紹介いたします。とはいえ、少し不慣れな場所でもあります。そこで水産学部の学生さんにお願いして、函館キャンパスの一押しポイントを紹介してもらいました。
(函館キャンパス管理研究棟です、ツツジが見頃をむかえていました)
おすすめポイントの一つは、函館キャンパスの管理研究棟一階ロビーです。ここには、エンドウコンブ(Laminaria yendoana)の展示があります。エンドウコンブの名は、1907(明治40)年、札幌農学校水産学科の初代教授に着任した、明治・大正期を代表する水産植物学者の一人、遠藤吉三郎さん(1874-1921)に由来します。このコンブはレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている、珍しい種類のコンブです。展示が始まったころにはまだ小さかったコンブが、今は随分と成長しているそうです。
(エンドウコンブの展示)
さらにロビーには、おしょろ丸の模型と賞状が展示されています。おしょろ丸が、公益社団法人 日本船舶海洋工学会のシップ・オブ・ザ・イヤー 2014 漁船・作業船部門賞を受賞したことを記念したものです。2014年に就航した五代目のおしょろ丸は、北海道大学水産学部の有する練習船です。海上の氷に耐える頑丈さ、水中の雑音を減少させる防振・防音設計、安定性を保つためのスタビライザを備えた「静かで揺れない海上キャンパス」が受賞の理由です。
(おしょろ丸の模型と賞状がありました)
函館キャンパスにはまだまだ面白そうなところがありそうです。早速、その魅力を探しに出かけましょう。