厚生労働省では11月25日を「いい医療に向かってGO」と呼び、その前後一週間を医療安全推進週間に定めています。この期間中、全国の医療施設では医療安全の向上を目的としたワークショップやセミナーが数多く開催されます。
北海道大学病院では医療安全推進週間の取り組みの一環として、医療安全管理部の職員が川柳の展示を企画しました。展示は11月12日(月)~12月8日(金)まで、1階のアメニティホールにて行っています。
川柳は、日頃から医療安全について考えている北大病院の職員から募ったものです。5・7・5で簡潔な表現が求められる川柳には医療の最前線で働く職員のみなさんの切実な思いが詰まっています。
展示の手法としてユニークだったのは、専門用語の解説がフキダシの形でなされているところです。専門家が使う言葉を川柳の中であえて使うことでリアリティーを追求し、一方できちんとフキダシで補足しているため、来場者は現場の感覚を共有しながら、川柳の意味を適切に理解することができます。また、流行語大賞にノミネートされたワードを入れて、医療安全について身近に感じてもらう工夫がなされたものもありました。
今回の展示では、どの川柳がよかったのかを来場者が投票できる仕組みがとられています。また、意見や感想も伝えられるようになっています。展示をする側とそれを見る側が相互にコミュニケーションを取りながら、医療安全についての知識が広まっていくとすばらしいですね。