「広いキャンパスがあって、大きな建物があって、そこで研究者が日々探求をしている。大学にはそんなイメージがあるし、そうあって欲しいと思うんです。」
そう語ってくれたのは、昨年まで博士課程に在籍していたカク・メイさん。現在は保健科学研究院に学術研究員として所属し「中国(遼寧省)における子どもの肥満と低体力の改善」をテーマに研究を続けています。
そんなカクさんが北大に来たのは、もう7年も前。日本では「自分が慣れ親しんだ味が食べられないかもしれない」と思い、麺料理や点心を専門に作る麺点師という調理師資格を留学前に取得したのだそうです。
新たな土地で暮らす際、馴染みのある食があるだけで、ちょっと安心します。しかし、そのために資格を取るなんて、だいぶ本格的ですね。そんなカクさんの作る餃子ももちろん本格派。皮からしっかりと作り上げます。
取材の日は、カクさんが所属する人類生態学研究室のパーティが行われていました。同研究室には、アフリカのザンビアやマラウイ、インドネシアからの留学生も所属しているため、用意された料理も国際色豊か。もちろん、カクさんの作る餃子もたくさん振る舞われます。そんな食の楽しみも、留学生を多く抱える北大ならではと言えるかもしれませんね。