2018年9月6日午前3時頃、北海道胆振(いぶり)地方(室蘭、苫小牧、厚真町など11市町村)で大きな地震が発生しました。厚真町や安平町では広範囲で土砂崩れが発生、また「ブラックアウト」によって北海道全域が最大で数日間停電に陥る大きな被害がありました。
今回の地震では胆振地方を中心として非常に高密度で大規模な斜面崩壊が発生し、多くの人的被害をもたらしました。
今回の斜面崩壊の発生に対して、強い地震の揺れが影響したことは言うまでもありません。しかし、樽前山由来の火山灰が厚く堆積しているという、胆振地方に特徴的な地質的要因や、小規模な尾根地形が数多く存在するという地形的要因も、今回のすさまじい斜面崩壊に大きな影響を与えていたようです。
北海道大学理学院博士課程で岩石学を専攻する谷内元(はじめ)さんが、2018年11月6日に小山内信智さん(北海道大学大学院農学院国土保全学研究室/特任教授)に、斜面崩壊のメカニズムと原因に関して、第二弾となる取材を行いました。
また、CoSTEP映像メディア実習では、11月2日から3日にかけて厚真町・安平町周辺で地上からの撮影とドローンを用いた空中からの撮影を行い、今回のインタビュー映像に盛り込みました。ぜひ御覧ください。
この記事は北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP・コーステップ)の映像メディア実習による成果物です。
谷内元(CoSTEP 本科 映像メディア実習/理学院 博士課程1年)
村田祥子(CoSTEP 本科 映像メディア実習/農学院 修士課程1年)
早岡英介(CoSTEP 特任准教授)