リスト・ベンジャミンさん(本学ICReDD特任教授)がお話しする「ノーベル化学賞を受賞して ~次世代を担う人々へのメッセージ~」が本日14時から開催されました。受賞後初めとなる北大での一般向け講演会です。
リストさんは、時にジョークを交えながら、少年時代の化学との出会いから、ノーベル化学賞受賞に結びついたポスドク時代の研究の話、そして現在取り組んでいる温室効果ガスである二酸化炭素を化学の視点から解決しようとする試みまで、軽快にお話しされました。
その後の質疑応答では、若者から研究への行き詰まりや、将来の不安など、リアルな悩みが寄せられました。「情熱を持つというのは難しいことではない」とリストさんは答えます。「どんなことでもいい、自分の今心動かされるものに取り組むと、自ずと道は開ける」というポジティブなメッセージが語られました。
ノーベル化学賞受賞は素晴らしい業績です。しかしそれ以上に、リストさんの語る化学の面白さ、そして研究に楽しみながら取り組んでいる姿こそ、北大の学生、研究者にとっては強い刺激になったのではないでしょうか。