地球惑星科学を専門とする本学の圦本尚義さん(理学研究院 教授)が紫綬褒章を受章しました。この章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に贈られるもので、1955年から春と秋に発表されています。
圦本さんは、太陽系の星々の成り立ちを、地球深部の岩石や隕石、そして他の惑星のサンプルなどから明らかにしようとしています。近年では、探査船「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った塵を分析し、地球に落ちてくる隕石の源は、実はイトカワのような小惑星であることを明らかにしました。
また、2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」のプロジェクトにも関わっています。小惑星リュウグウでサンプルを採取し、現在地球に向けて帰還中の「はやぶさ2」が2020年末に無事帰還した際には、再び圦本さんはその分析を行うことになっています。これまでの実績と、これからの動きを踏まえたタイムリーな顕彰といえるでしょう。
これまでの北海道大学出身・在職者・名誉教授の紫綬褒章受賞者は以下の通りです。
受賞年・敬称略氏名・専門
2018年・中村太士・森林科学
2004年・山岸俊男・社会心理学
1992年・東三郎・森林学
1991年・洪悦郎・建築学
1991年・正宗直・有機化学
1990年・小林博・病理学
—圦本さんやはやぶさ2を紹介しているこちらの記事もご覧ください—
(2016年09月02日)
【クローズアップ】はやぶさ2、小惑星リュウグウにタッチダウン!
(2019年02月22日)
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