静岡県熱海市で大規模な土石流が発生しました。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い救援活動を願います。
4年前に「いいね!Hokudai」では、砂防学を研究している小山内信智さん(農学研究院 特任教授)にお話しを伺っています。小山内さんはインタビューの中で次のように述べていました。
「台風や地震が多い日本の国土は、土砂災害リスクの高い土地です。そのことを私達は頭ではわかっています。ですが、自分や自分にごく近しい人が被災しないかぎり、危険というものを自分事として考えられないものです。であれば、自然災害リスクを共有し、リスクに応じて土地利用の仕方を工夫して、危険な場所にははじめから住居を建てないように法整備するといった対策が有効でしょう。また、危険な区域には防災施設を入れる。そうすれば寝ていたって被害を受ける可能性は低くなりますから。同時に、現在すでに土砂災害警戒区域に住んでいる人には、リスクを認識してもらう。そうすることで、万が一の際にいち早く避難することができます。」
今後も大雨が続くかもしれません。いま一度、災害を「自分事」として受け止めていく必要性を感じます。
小山内信智さんを紹介しているこちらの記事をご覧ください。
- 【クローズアップ】#77 十勝の台風被害から1年。目指すのは、寝てても助かる土砂災害対策
(2017年8月31日)