石山通りを渡る跨道橋が撤去され、雪が降ったことで周りの風景がガラッと変わった札幌研究林苗畑にあるアノオンシツ。学外のクリエイターとの共同制作で、植物の居場所を考える「植物と居場所」その第一弾として、「苔の息」展が開催されています。
札幌で活動をしている陶芸作家 安部郁乃さんと、アノオンシツプロジェクトを勧めている朴炫貞が制作しました。韓国語で苔を「イキ(이끼)」ということから、苔の息と鑑賞する人の息を掛け合わせて感じられる空間を目指してつくりました。苔の居場所として考えたうつわに、苫小牧研究林から苔を引越させ、その苔とうつわをイメージした音を、石の形に似た焼き物を揺らしながら楽しめるつくりになっています。日が沈む時間が早くなった今の札幌の自然を生かして、暗くなり始めるとロウソクをつけ、自分の呼吸も感じられるようになるかと思います。
北大の裏で、ひっそり佇んだオンシツで、からんからんと苔の息の音が聞こえます。コロナで息を共有することが禁じられている中、植物の居場所を考えることで、植物と私たちが一緒に居ることについて、考えらえる場になれればと思います。
12月10~12日の金土日に始まったこの展示は、12月17~19日金土日にも開催します。詳しくはアノオンシツのWebページや、SNSをご確認ください。
植物と居場所 vol.1 苔の息 2021年12月10(金)、11(土)、12(日)、17(金)、18(土)、19(日) 12:00-18:00 制作 | 安部郁乃 (陶芸作家)、朴炫貞 (アーティスト、北海道大学CoSTEP特任講師) 主催 | 北海道大学 CoSTEP、北方生物圏フィールド科学センター 助成 | 乃村文化財団 協力 | mangekyo、licht ウェブサイト | http://anogreenhouse.com/?p=270 instagram https://www.instagram.com/anogreenhouse/