認知症機能低下予防が見込まれる食事として注目されているMIND(マインド)食の推奨食材を多く使用した、お弁当やスイーツなどが4月5日(水)~11日(火)、札幌の大通駅地下オーロラタウンのきたキッチンにて行われている「北海道大学フェア」で販売中です。
これは、北海道大学パーソナルヘルスセンター、北大病院栄養管理部と、当別町のレストランAri(アリ)が共同で開発したものです。初日には開店から次々とお弁当が売れていき、1時間後には用意していた20食が完売するという人気ぶりでした。
MIND食とは、健康食で知られる地中海地方の食品と、高血圧予防に効果があるとされている食品を組み合わせたもので、認知機能低下予防が見込めるとして近年注目されています。
販売されていた「地中海食風ヘルシーランチボックス」(サラダチキン/白身魚の2種)では、約30種類の食材が使用されており、鮮やかな見た目も食材の多さも魅力的です。
開発チームの熊谷聡美さん(北大病院栄養管理部)は「期間中多くの方々に食べていただけるよう予定数より多く用意したい」と話し、想像を上回る売れ行きに嬉しい驚きを隠せない様子でした。
この取り組みは、北海道大学病院で開設予定のパーソナルヘルスセンターの先行企画として実施されたもので、センターの開設を中心となって進めている西田睦さん(北大病院企画マネジメント部准教授/病院長補佐)は「北大病院はこれまで予防医学は行ってこなかった。身近な食というところから健康寿命をのばすことについて考えるきっかけにしてもらえたら」と話し、パーソナルヘルスセンターでの検診等にこのお弁当を組み合わせたコースを設けるなどの構想も話してくださいました。
パーソナルヘルスセンターは今年秋に本格始動予定で、遺伝子検査を用いた人間ドックを行い、予防医学や未病といった分野から健康増進へアプローチしていくとのことです。