[北大1年生の学生生活をちょこっと紹介!]のシリーズでは、『北海道大学の「今」を知る』という授業を受講してくれた1年生の中から4名に北海道大学での学生生活や将来考えていることについてインタビューに答えてもらいました。
今回の記事では、北大に入学して「観光学」という新しい興味を発見した浅見香琳さん(総合文系1年)にインタビューしました。

│高校のときはどんなことを?
部活動は茶道部と英語部を兼部してました。ALTの先生と話すのが楽しくて、話したくて行ってた感じでした。
* ALT:外国語指導助手(Assistant Language Teacher)
│どうして北大を選んだの?
『動物のお医者さん』っていう漫画がすごい好きで、それで北大にあこがれを持ってたっていうのが選んだ決め手です。クラーク像とかイチョウ並木とか、北大関係のものが作中にたくさん出てくるんですよ。今はなんか毎日が聖地巡礼みたいな感じでやってます。
‐総合文系にしたのは?
文学部と教育学部、なんだったら法学部にも、どれにも興味があったというか、決められなかったというのと、総合文系だと、学部移行のために勉強しなきゃいけなくて、そうすると、必然的に周りも勉強する環境じゃないですか。周りのモチベーションが高くて、自分も刺激されるかなと思って。頑張れる環境が良かったので。
│北大では何をしたい?
いろいろ考えてるんですけど、観光学を勉強したいなと思いました。
‐何かきっかけが?
取っていた授業で観光学の授業があったんですよ。
コンテンツツーリズム*っていう、アニメとかの聖地巡礼を専門にしてる先生はそれについて、イベント企画する話をしてくださったり、北大の観光学高等研究センターの先生3~4名がオムニバス形式で話してくださって。その講義を受けて、すごい楽しいって気がついて。自分、これやりたいんじゃないかって思いました。
* コンテンツツーリズム学会によると「近年、コンテンツ作品を巡る聖地巡礼型の観光行動が活発化を見せている。(中略)コンテンツツーリズムとは、地域に「コンテンツを通じて醸成された地域固有のイメージ」としての「物語性」「テーマ性」を付加し、その物語性を観光資源として活用することである。」(コンテンツツーリズム学会 2020)
‐総合文系から学部・学科移行の希望先は決まりました?
今も本当に決められてなくて、文学部か教育学部に絞りました。文学部だと観光学に近い分野で人間科学コースの地域科学とか教育学部だと職業能力形成論がすごい面白そうだなと思ってます。
‐今、北大で楽しんでいることは?
この観光の授業みたいに、興味を持って取った授業を受けてるのは、すごい楽しいって感じてます。あとは学食おいしくて毎回食べに行くの楽しみです。
オリエンタルダンスのサークルに入りました。1年生がいなくて、大学院生のしかも留学生しかいないサークルで。北大祭でステージをやられてて、その時に初めて知って、最近入りました。それはすごく楽しいです。
│将来について考えていることは?
卒業した後はいろんな分岐したルートを考えていて、観光を勉強してつながってくるとしたら、世界観光機関(UN Tourism)っていう機関があるんですよ。そこで働けたらいいなって考えたことはあります。
前期の英語の必修授業でも優秀認定を申請できる点数*が取れたので、結構自分でも頑張ってたかなって思ってます。観光学を専攻できるところに留学できたらいいかなって思ってます。
* 北海道大学では1学期に受験したTOEFL-ITPのスコアが高い学生に対し、2学期の英語の授業を履修したものとみなす「英語単位『優秀認定』制度」があります。
‐1年生が終わるまでにどうなっていたい?
まずは、自分で自分が成長したなって認識できる成長をしてたいなって思う。大学の成績も満足できる結果を残してたらいいなと思いますし、英語の検定とか受けたいなと思ってるので、それで結果が出せたらいいなって思ってます。

│編集後記
北大の総合入試では大学に入ってからいろいろな講義を受けて自分の学部・学科を決めることができます。大学で履修した授業を通じて、「観光学」に興味を持ち始めたという浅見さん。総合入試の制度を存分に活用して、1年間悩みながら、自分の興味・関心とつながる学部・学科を選択してくれたら嬉しいです。すでに留学や英語試験にも興味があると話してくれました。大学の講義を通じ、興味を膨らませ、ぜひ留学など学生生活でしかできないことに積極的に挑戦してくれることを期待します!