いいね北大の過去の記事を、カテゴリごとに紹介していく《プレイバック いいね!Hokudai》。第10回目は【クローズアップ】の中でも、地域の課題解決に取り組む研究を取り上げます。
日本の多くの地域と同様、北海道でも少子高齢化の進行や環境問題の深刻化など、持続可能な地域づくりは大きな課題になっています。地域の将来を創っていくという活動は、一つの単純な解決策があるわけではなく、技術、仕組み、考え方といったハード面、ソフト面が複雑に絡み合っています。
これから未来の技術を開発する科学技術研究においても、地域の多様なステークホルダーとのパートナーシップが必要不可欠です。歴史をたどると札幌農学校2期生の新渡戸稲造は、有名な「武士道」の執筆と同時期に、農村を対象とする学問として「地方学(ぢかたがく)」を提唱しました。北大は伝統的に地域とのパートナーシップを重視する精神を持っているといえます。今回は北大の地域に関連する研究を取り扱ったクローズアップの記事を紹介します。(※内容は掲載当時のものです。)
#114 北海道の交通をコミュニティから考える~持続可能な交通計画~(2020年1月31日)
人口減少や少子高齢化が進む道内で、公共交通をどのように維持していくのかというのは大きな課題になっています。そのような地域の課題に、真正面から取り組むのが、岸邦宏さん(工学研究院 准教授)が取り組む交通工学という分野です。
#116 「景観」から「風景」へ ~地域の人の思いに寄り添う、参加型のまちづくり~(1)(2020年3月5日)
#117 「景観」から「風景」へ ~地域の人の思いに寄り添う、参加型のまちづくり~(2)(2020年3月13日)
近年、観光による地域活性の取り組みが盛んに行われています。しかし、その盛り上がりと並行して、地域の自然環境や、そこに住む人々の暮らしが置き去りにされる問題も表面化してきています。上田裕文さん(観光学高等研究センター 准教授)は、実際にさまざまな地域に赴き、自然やまちなみなどの「景観」と、そこに暮らす人々の思いが反映された「風景」に関する研究・実践に取り組まれています。