北大札幌キャンパスで循環する学内バス。そのアナウンスにアイヌ語が加わりました。
南北に広がる北大札幌キャンパス、休み時間の教室移動など大変重宝されています。
この学内循環バスは、北大教職員のみが利用できるため、残念ながら一般の方や北大生は乗車できません。そこで、今回いいね!Hokudaiでは、アナウンスとバスからの風景の一部を動画としてお届けします!
筆者は今回のプロジェクトに関わった岡田真弓さん(アイヌ共生推進本部)とともに乗車、お話を伺いました。
アイヌ語アナウンスができるまで
今回のアイヌ語アナウンスはアイヌ共生推進本部でのどのような取り組みでしょうか?
これまでアイヌ共生推進本部では、アイヌ料理フェア、キャンパスガイドマップへのアイヌ語併記といったアイヌ文化に触れる機会の創出を行ってきました。今回の構内バスへのアイヌ語アナウンス導入は、教職員の皆さんに発話されるアイヌ語を身近に感じてもらう機会を作りたいという想いから企画しました。
今回、アイヌ語アナウンスはどのように作られたのでしょうか?
アイヌ語の専門家にご協力いただき、停留所になっている場所の意味や部局の活動を踏まえながら、アイヌ語名を考えていただきました。従来のアイヌ語にない用語をどのように表現するかというところは、専門家の方々を中心ににかなり試行錯誤を重ねました。
乗車した感想を伺いました
事務局前から北キャンパスに向かうため利用していた教員にお話を伺いました。
「QRコードでアイヌ語の解説が見れる様になっていて、「理学部」や「工学部」といった言葉がアイヌ語でどう表現されてるのかが分かり、とても面白かったです。アナウンスの声も親しみやすく、バスに乗っているちょっとした時間にアイヌ語の勉強をできるのでとても良いですね」
とアイヌ語アナウンス導入後初めて乗車した感想を語りました。
語義を知ることでその場所と言葉を結びつけながら通ることができます。
アイヌ共生推進本部の活動について紹介しているこちらの記事もご覧ください
- 【チェックイン】#199 「おいしいね」の先にあるもの~北大生協食堂でアイヌ料理に出会う~(2023年6月21日)
- 【おいしいね】北大生協アイヌ料理フェア(2023年7月4日)
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