恐竜とは、今からおよそ2.3億年から6500万年前に生息していた陸上生物です。この時代は中生代、その中でも白亜紀に「ハドロサウルス」と呼ばれる、植物を食べる恐竜が、ユーラシア大陸からアメリカ大陸まで広く生息していました。田中望羽さん(理学院1年)は、この中でもモンゴルでよく化石が見つかるハドロサウルス類の恐竜に興味をもち、研究を進めています。
かつて日本は、ユーラシア大陸と陸続きでした。そのため現在日本で見つかる恐竜はモンゴル、中国、韓国などアジアの恐竜と密接なつながりがあります。モンゴルは豊富な地下資源だけでなく、化石もたくさんとれるところでありますが、しかし学術研究の歴史は浅く、化石が十分に調べられてきたとは言えない現状です。その一歩で学術的に価値の高い化石が盗掘され、壊されたり不法に売られたりしています。今後はモンゴルの化石価値をモンゴル国内外に広めていくことが重要であり、まずは研究者がその価値を見出すことから始めなければなりません。それがモンゴルという国の発展にも貢献できると、田中さんはいいます。
ハドロサウルスの研究でモンゴルの発展を考える田中さんの研究に、耳を傾けてみてください。
この動画は、「大学院生のためのセルフプロモーションⅡ」で学生が作りました。
動画を見る→ http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/cs/video/2016self2/tanaka/
田中さんの所属する研究室>
理学院 自然史科学専攻 地球惑星システム講座
http://www.sci.hokudai.ac.jp/grp/sys-web/sys-web/
小林快次研究室