2018年9月6日午前3時頃、北海道胆振(いぶり)地方(室蘭、苫小牧、厚真町など11市町村)で大きな地震が発生しました。厚真町や安平町では広範囲で土砂崩れが発生、また「ブラックアウト」によって北海道全域が最大で数日間停電に陥る大きな被害がありました。
今回の地震の大きな特徴は、震源の深さが37kmと深かったことです。この震源の深さには、北海道の南に伸びる日高山脈の成り立ちが関係していると考えられています。また、札幌市東区でも震度6弱を記録するなど、広い範囲で強い揺れを記録しました。実は札幌市では、南区や中央区と、北海道大学のある北区や隣接する東区との間で、揺れの大きさが異なることが知られています。なぜ、このような大きな地震が発生したのか?なぜ、札幌市北区や東区では、震源から離れているにも関わらず大きな揺れとなったのか?
北海道大学理学院博士課程で岩石学を専攻する谷内元(はじめ)さんが、2018年10月25日に高橋浩晃さん(北海道大学 地震火山研究観測センター長/理学研究院 教授)に、揺れのメカニズムについて第一弾となる取材を行いました。
高橋さんの次は土砂崩れのメカニズムについて小山内信智さん(北海道大学 大学院農学研究院・国土保全学研究室 特任教授)にお伺いします。
この記事は北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP・コーステップ)の映像メディア実習による成果物です。
谷内元(CoSTEP 本科 映像メディア実習/理学院 博士課程1年)
松本壘(CoSTEP 本科 映像メディア実習/工学院 修士課程1年)
早岡英介(CoSTEP 特任准教授)