第66回北大祭「GRANDE」が6月9日に閉幕しました。3日間の北大祭を締めくくったのは「一万人の都ぞ弥生」です。北大祭では例年、「一万人の都ぞ弥生」というタイトルで、応援団主導のもと、最後のイベントが行われます。
この「一万人の都ぞ弥生」は、校歌・寮歌・応援歌を北大生一万人みんなで歌おうという思いが込められた行事です。実際に一万人が集まるわけではありませんが、開催場所である高等教育推進機構の前には、たくさんの人が集まります。
はじめに北海道大学校歌「永遠の幸(とこしえのさち)」をみんなで歌ったあと、応援団から熱い主張や思いの丈が叫ばれます。これを「檄文(げきぶん)」といい、北海道大学応援団の伝統的なふるまいのひとつです。
つづいて寮歌「都ぞ弥生(みやこぞやよい)」の大合唱です。北海道大学の恵迪寮(けいてきりょう)は毎年寮生が寮の歌を作詞作曲しています。この伝統は1907年からはじまり、現在でも寮歌は作られ続けていますが、最も有名なのは1912年の寮歌「都ぞ弥生」です。
「都ぞ弥生」を歌い終わると、服を脱ぎすて赤いふんどし姿になった人々が輪をつくりはじめました。「ストーム」がはじまります。「嵐」を意味する「storm」を語源とし、学生が行う「バカ騒ぎ」のことを指します。旧制高校から続く伝統の「バカ騒ぎ」には多くの場合、歌と踊りが伴います。北海道大学では「札幌農学校は蝦夷ヶ島」という歌とともに、大小の円陣を組むことと、渦になって走り回ることが繰り返されます。
過去の「ストーム」の様子はこちらの記事にまとまっています。
3日間にわたる北大祭を締めくくる、大迫力のフィナーレでした。
「いいね!Hokudai」では、これまでも「一万人の都ぞ弥生」を取材しています。過去の様子はこちらからご覧ください。
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北大祭2016 一万人の都ぞ弥生 – いいね!Hokudai
一万人の都ぞ弥生2019 – いいね!Hokudai
北大祭2022 一万人の都ぞ弥生、万感の思いと共に – いいね!Hokudai
一万人の都ぞ弥生2022 – いいね!Hokudai
北大祭2023 一万人の都ぞ弥生 – いいね!Hokudai