一昨日の14日、令和4年度の日本学士院賞に、白土博樹さん(医学研究院 教授)が9人のうちの一人として選ばれたことが発表されました。研究題目は「がんの動体追跡放射線治療・粒子線治療に関する医理工学研究」です。
がんの治療に使われる放射線は、正常な細胞にもダメージを与えてしまいます。そのため、正確にがん細胞にだけ照射しなければなりません。しかし呼吸や拍動で常に身体は動いています。白土さんは患部を自動認識・追跡する技術を開発し、正確な照射と治療を可能にしました。2016年に学部生が白土さんを取材した記事では、その研究を可能にした背景に迫る内容となっています。
- 【クローズアップ】#69 見えないメス、陽子線治療の先端を行く(1)~未開拓分野にチャンスあり〜(2016.11.24)
- 【クローズアップ】#70 見えないメス、陽子線治療の先端を行く(2) ~ワクワクを繋げる(書籍紹介)(2016.11.28)
学士院賞は、学術上特にすぐれた論文、著書その他の研究業績に対して授賞されます。明治44年から今年で112回目となり、以下の通り白土さんを含めて北大在籍者・名誉教授23名が受賞しています(出身者除く)。リンクは関連する記事です。ぜひのぞいてみてください。
氏名(所属)受賞年(*は共同受賞)
田口正樹(名誉教授)2021
喜田宏(獣医 教授)2005
鈴木章(名誉教授)2004*
松野太郎(地環 教授)1997
大塚栄子(薬 教授)1996*
木下敏郎(農 教授)1993
四方英四郎(農 教授)1986
伴義雄(薬 教授)1984
横山泉(理 教授)1981
田中明(農 教授)1975*
石塚喜明(名誉教授)1975*
藤田宏達(文 教授)1971
高橋萬右衛門(農 助教授)1965
長尾正人(農 教授)1965
福士貞吉(農 教授)1958
牧野佐二郎(理 教授)1958
鈴木醇(理 教授)1949
茅誠司(理 教授)1942
中谷宇吉郎(理 教授)1941
堀内壽郎(理 教授)1940
功力金二郎(理 教授)1939
今裕(医 教授)1934