イギリスの高等教育専門誌THEことTimes Higher Educationは大学のSDGsの活動を評価してランキングをつける「THEインパクトランキング」を出しています。そして、本日2022年4月28日(木)に、北海道大学が同ランキングで世界10位になったことがわかりました。エントリーした大学が世界で1,406にも及ぶ中での第10位は快挙であり、国内で第1位です。
同ランキングは、SDGsの17項目に従ってスコアを出します。北海道大学は、「SDG2 飢餓」の項目で世界1位という最高の評価を受けたほか、「SDG17 パートナーシップ」で第12位、「SDG14 海洋資源」で第17 位、「SDG15 陸上資源」で第18 位と、第20位以内のスコアを複数記録しました。
これら20位以内に入った目標にかかわる「いいね!Hokudai」の近年の記事を、高スコアを記録した要因(の一部)に沿って選んでみました。この機会にぜひご覧ください!
■「SDG2飢餓」については、北大マルシェによる地元に密着した取り組みなどが評価されました。
【ジョインアス】北大マルシェ2017 目で見て、舌で味わい、聞いて学ぶ農場ツアー(2017.08.29)
【ジョインアス】北大マルシェ2017 木がつなぐ人と自然(2017.08.20)
■「SDG17パートナーシップ」
昨年、北大では、ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言が出されました。ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言とは、ジェンダーや国籍などさまざまな多様性をもつ人々を尊重し、そうした人々の共生を実現できるような大学を目指すという北大の宣言です。これに関連する記事は以下です。
【チェックイン】#157 多様性を尊重する大学を目指して~ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言~(2021.12.03)
【クローズアップ】#152 研究者を研究する研究者・長堀紀子さん(人材育成本部ダイバーシティ研究環境推進室 特任教授)[北大人図鑑No.11](2021.08.17)
また、SDG17で高評価を受けた理由の一つに、大学院共通授業科目「PARE」プログラムが挙げられます。PAREプログラムは、大学院授業として海外の大学で学べるプログラムです。以下がPAREプログラムにかんする記事です。
【ジョインアス】インドネシア・タイ、ロシア、インド、ザンビアで学ぶ大学院授業(2021.10.13)
■「SDG14海洋資源」については、昨年北海道に発生した赤潮被害についての記事を紹介します。北大水産学部の誇る研究者たちの多種多様な研究も高評価の要因だったようです。
【クローズアップ】#163 うしお丸による道東沖赤潮の横断観測に成功(2021.11.01)
【クローズアップ】#168 道東沖の赤潮の原因となったプランクトン カレニア・セリフォルミスとは(2021.11.29)
■「SDG15陸上資源」
SDG15陸上資源については、天塩研究林をフィールドにした授業や、皮革でキーリングを作成することを軸にして動物と人間との関わりを考える授業の様子をお伝えする記事を紹介します。
【チェックイン】#117 森が教えてくれたこと~クリエイターがつむいだストーリーと作品(2018.10.24)
【チェックイン】皮革のものづくりを体験する(2019.07.29)