開講科目

2021年度の学びの形

CoSTEPの学びは、6つのモジュールからなる「講義」、スキルを身につける「演習」、実践力を身につける「実習」の3つ授業形式で構成されています。

講義

「講義」は、科学技術コミュニケーションを体系的に学ぶ6つのモジュールで構成されています。本科、選科の共通科目です。

モジュール1 / 科学技術コミュニケーション概論

科学技術コミュニケーションを行うのに必要な諸概念を学び、社会における科学技術コミュニケーターの望ましいあり方の全体像を展望し、科学技術コミュニケーターの役割を考えます。

5/16 科学技術コミュニケーションとは何か
この一年皆さんが何度も口にすることであろう「科学技術コミュニケーション」という言葉。この言葉は、どのような必要性があり、なぜ生まれたのか? 今、誰にどのように捉えられているのか? 科学技術コミュニケーションを学び、自分自身がどのような科学技術コミュニケーターになるのかを考えるうえで、「科学技術コミュニケーションとは何か」という素朴かつ根源的な問いには、向き合い続ける必要があります。そのための材料を様々な事例から紹介します。
川本 思心 (北海道大学CoSTEP 部門長/理学研究院准教授)
5/22 科学技術コミュニケーションにおけるコミュニケーションを考える
私たちは「科学技術コミュニケーション」を学ぼうとしています。それではそもそも「コミュニケーション」とはなんでしょうか。この講義では、コミュニケーション概念についての議論を整理し、コミュニケーションおよびその近接概念について説明できるようになることを達成目標とします。
種村 剛 (北海道大学CoSTEP 特任准教授)
5/29 社会の中での科学技術コミュニケーターの役割:科学ジャーナリストを例に
「科学技術コミュニケーション」についての理解を深めるためには、いわゆる「科学研究」そのものと「社会における専門知としての科学が果たす役割」との違いを意識する必要があります。この講義では、科学史の観点から、専門家集団としての科学研究者と社会の関係について論じます。平行して、イノベーション政策等を例に、社会科学を背景とする別の専門家集団が科学者共同体に与える影響についても検討します
隈本 邦彦 (江戸川大学メディアコミュニケーション学部 教授)
6/12 対話のその前に〜コミュニケーションのための科学哲学〜
科学技術コミュニケーションへのアプローチは、「科学者と市民との対話」だけではありません。科学哲学というアプローチがあります。科学哲学は、科学の成り立ちや、科学的方法の前提を分析することに関心がありますが、そうした分析の中には、科学技術と社会の対話のヒントとなるものがあります。この講義では、ふだんあまり深く考えないちょっとメタな視点が、科学技術コミュニケーションにどう役立つのかをお話したいと思います。
松王 政浩 (北海道大学理学研究院 教授)
6/19 日本型サイエンスコミュニケーションの来し方行く末
20世紀末に登場したScience Communication。日本における行政文書としては2004年の科学技術白書でその重要性が取り上げられ、2005年には3大学において科学技術振興調整費によるサイエンスコミュニケーター育成教育が開始された。この間、日本も含めて世界の情勢は大きく変化してきた。SC理念の登場当初とその後の変遷を振り返ると同時に、今後の課題について論じる。
渡辺 政隆 (同志社大学生命医科学部 特別客員教授)
モジュール2/ 表現とコミュニケーションの手法

科学技術コミュニケーターとして必要な、様々な表現とコミュニケーションの手法について学びます。

6/26 実践入門
科学技術コミュニケーターとして、学びの場であり、その学びを生かす場として「実践」があります。本講義では、CoSTEPでこれまで行なってきた実践をいくつかご紹介します。多様な事例から、コンセプトメイキング、ステークホルダー間のコミュニケーション、集客のための広告や情報発信まで、プロジェクトを進める上で必要となる態度や考え方、スキルについて一緒に考えていきます。
奥本 素子 (北海道大学CoSTEP 准教授)
7/10 映像メディアと科学技術コミュニケーション
映像は文字情報や論理に頼らない、直感的でユニバーサルな表現方法です。近年のアナログからデジタルへの大きな変革、そしてスマートフォンの普及が、メディアのあり方を大きく変えました。送り手・受け手という概念の消滅。そしてプロとアマチュアの境界線がはっきりしなくなったことで、今まで以上に相手の関心を意識し、どのような伝え方なら共感を呼ぶことができるのか、受け手に対する徹底的な分析が必要となりました。科学技術コミュニケーションに映像メディアをどう活用していくべきか、これまでの実践例を元にお話します。
早岡 英介 (北海道大学CoSTEP客員教授/ 羽衣国際大学教授)
7/17 サイエンスライティングの基礎
科学技術コミュニケーションにおいて、ライティングは重要かつ基本的なスキルです。まず、「てにをは」から「パラグラフ・ライティング」までの一般的なスキルをしっかりと身に付けましょう。さらに、科学や技術に関する話題を伝えるためのサイエンスライティングでは、科学的な事実を正確に書くだけではなく、読者対象やメディアの種類、社会的な背景を考慮した上で、何をどのように伝えるかを明確にしなければなりません。報道、広報、文化としての科学技術の普及など、ことばを使う科学・技術に対する活動の特徴についても解説します。
内村 直之 (科学ジャーナリスト)
7/31 アートを通して
多様なメディアを用いて社会に問いかけをするアート。その中でも現代アートは科学技術がもたらす未来を想像して見せています。今を生きる科学技術コミュニケーターは、アートを通してどのようなことができて、どのようなことを行う必要があるのかについて、実例を紹介しながらみなさんと一緒に考えます。
朴 炫貞 (北海道大学CoSTEP 特任講師)
8/4 プレゼンテーションで伝える
企業や大学さらには日常会話など、社会の様々な場面でプレゼンテーションは活用されています。今やプレゼンテーション能力は汎用的能力の一つと考えても良いでしょう。この講義では、プレゼンテーションの基本的な考え方、技術、スライドのデザインを学びます。そのことにより、伝える相手に対する想像力を働かせながら、より効果的に伝わるプレゼンテーション、ひいては科学技術コミュニケーションができるようになることを目指します。
小林 良彦 (北海道大学CoSTEP 特任助教)
モジュール3 / 活動のためのデザイン

科学技術コミュニケーターとして実践していく上で、活動を実施するために必要なデザインについて学びます。

9/4 感情的理解のためのアプローチ
社会で起きている問題に関わるステークホルダーは常に多様です。そして、そのステークホルダーの数だけ「言い分」や「当たり前」があります。対立する他人同士が理解しあうのはとても難しいことです。ですが、相手の立場や考えについて、理由や理屈ではなく感情的に理解することができれば、少しは互いの距離が縮まるかもしれません。本講義では、札幌市民を悩ませる「都市ギツネ」にまつわる問題について、各ステークホルダー(地域住民、都市公園管理者、行政、野生動物研究者、コミュニケーターなど)が、どのように歩み寄ろうとしているのか、CoSTEPでの実習活動も絡めた現在進行形の取り組みをご紹介します。
池田 貴子 (北海道大学CoSTEP 特任講師)
9/11 オンラインで学び合う場のつくりかた〜対話と協同の場づくり〜
近年、大学教育ではアクティブラーニングと呼ばれる授業方法が取り入れられています。アクティブラーニングの技法には、対話やファシリテーションによって、参加者同士がつながり、協同して学びや発見の体験を深める場づくりの工夫が含まれることから、科学技術コミュニケーションにも通ずる考えにつながります。今回の講義では、アクティブラーニングの基礎や学び合う場のつくりかた、そして、オンライン授業の工夫について話題提供し、オンラインでの科学技術コミュニケーションについて考える機会にしたいと思います。
杉森 公一 (北陸大学高等教育推進センター センター長・教授)
9/25 (e-learning)インクルーシブデザインとは〜除外しないデザインについて考える〜
インクルーシブデザインは、デザイン・フォ・オールおよびユニバーサルデザインとともに、人間を最初から最後までデザインプロセスの中心に置くデザインを指します。 さまざまなコンテキスト、分野、能力の人々が参加するデザインのケーススタディを通じて、デザインが社会問題に対処する方法を理解し、科学技術コミュニケーションの広がりについて考えます。

* 原則としてモジュール3の期間内にe-learningにて視聴すること。ただし、モジュール3の開始前に視聴することも可とする。

ジュリア・カセム/Julia Cassim (京都工芸繊維大学 特命教授)
10/2 インストラクショナルデザイン~教えることの科学と技術~
私たちは、よりよく生きていくために、常に誰かから何かを学び、誰かに何かを教えています。教えることは、会話をするくらい自然で,日常的な行為です。しかし,このように教える機会や必要性はたくさんあるにもかかわらず、私たちは教え方を学んできませんでした。インストラクショナルデザイン(ID)は、何かをうまく教えるための技術と科学を扱う学問であり、行動分析学、認知心理学、状況的学習論の3つの心理学を土台にしています。本授業では、IDの中でも「教えることとコミュニケーション」に焦点を当てて紹介し、科学コミュニケーションへの応用について共に考えていきたいと思います。
杉浦 真由美 (北海道大学高等教育推進機構 特任准教授)
10/16 ミニ・パブリックスを使った「科学技術への市民参加」のデザイン
科学技術に関する社会的な問題の解決に、幅広い市民が参加し議論する場をデザインする方法として、コンセンサス会議や討論型世論調査などのミニ・パブリックス(無作為抽出型の市民パネル)が、日本を含む世界各地で用いられてきました。その経緯や背景を概観しつつ、講師自身が、気候変動対策などのテーマで実践してきた市民パネルの代表的な事例を紹介します。科学技術コミュニケーションの他の手法や活動との連関も視野に入れながら、ミニ・パブリックスの方法を用いて、「科学技術への市民参加」を、より深く、豊かに(リ)デザインする可能性について考えます。
三上 直之 (北海道大学高等教育推進機構 准教授)
モジュール4 / 科学技術の多面的課題

科学技術と社会との接点に生じる問題の具体的な事例をとおして、それらの問題がもつ多面的かつ複雑な構造について適切に理解する思考力を養います。

10/23 新興・再興感染症対策における倫理とリスクコミュニケーション
感染症の流行には生物学的要因だけではなく、社会的要因も関わります。特に新興感染症対策では、人々の自由と権利に対して、必要最小限の制限を加えることが法的に容認されています。そうした状況下で、対策の効果を導くためには、リスクコミュニケーションが必要不可欠です。リスクコミュニケーションの必要性については様々な分野で指摘されていますが、感染症においては、「医者」「患者」に限らない多様な人々が絡み合い、あるいは疎外され、そして不安や恐れと結びつきやすいなど、多岐にわたる論点があります。新型コロナウイルス感染症の流行はこの難しさをあらためて浮き彫りにしましたが、本講義ではより基礎的な理解を助けるためのお話をします。
武藤 香織 (東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センター 教授)
10/30 科学と政策の間を可視化する:ELSIとレギュラトリーサイエンス
政策や規制などが「科学に従って決めた」と説明されるケースをよく見かけます。これは、「科学」のせいにしておくと説明する側もされる側も楽ではありますが、本当に「科学」だけで決められることはまずありません。ではどうやって決められるのでしょうか。安全の分野を中心に、具体的な例を挙げながら、基準値や規制が決められるプロセスやその際に考慮される要素を可視化することで、トランスサイエンス部分の扱い方を考えるきっかけになるとともに、決め方を決めることの重要性が見えてくると思います。その際に、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)やレギュラトリーサイエンスの考え方が役に立ちます。
岸本 充生 (大阪大学 データビリティフロンティア機構 教授 / 社会技術共創研究センター センター長)
11/6 動物理解を問い直す-動物倫理の視点から
科学技術の進展は、人間と、人間以外の動物との関係を大きく変えてきました。たとえば畜産動物をめぐっては、品種の改変や集約的な飼育方法の採用など、効率的な畜産物生産を目的とした扱いが一般的となっています。他方で、こうした扱いにたいする疑問の声も上がるようになってきました。この講義では、なぜ動物が倫理学の問題になるのか、動物倫理の議論を概観しつつ、「肉を食べること」を例に、動物をめぐる私たちの理解やあり方を問い直すことを試みます。
久保田 さゆり (日本学術振興会 特別研究員PD)
11/13 (e-learning) 社会の中のエマージング・テクノロジー
ゲノム編集技術、AI、自動運転技術、スマートシティなど、先端技術の研究開発が凄まじいスピードで進んでいます。これらの技術は、より良い社会への期待とともに、新たなリスクへの不安をも抱かせます。エマージング・テクノロジーの研究開発や社会実装を考える際に、社会科学的視点からはどうアプローチできるでしょうか?社会的ニーズの把握、伝えるための工夫、協働、安全安心といった概念を手掛かりに、エマージング・テクノロジーを社会の問題として捉えてみたいと思います。

* 原則としてモジュール3の期間内にe-learningにて視聴すること。ただし、モジュール3の開始前に視聴することも可とする。

山口 富子 (国際基督教大学 教授)
モジュール5 / 多様な立場の理解

科学技術コミュニケーターが多様な立場の個人や組織と連携する際に理解しておくべき、科学技術コミュニケーションに関わる主要なステークホルダーの立場について学びます。

11/27 水俣病との関わりの中で生まれる葛藤と悩みを伝える
相思社には、「自分も水俣病ではないか」との不安を抱えるたちが相談に訪れる。生まれ故郷でいまもタブーとされる水俣病事件の当事者。彼らと接する中で、水俣病を生み出した社会の構造を見つめるとき、それを支える社会を批判するとき、その向こうには必ず自分がいる。私たちもまた当事者だ。私たちが伝えたいことは、正義ではなく、正義の間に生じる葛藤や悩みだ。知識としての教訓を伝えるのではなく、水俣病事件を通して、社会のあり方や生き方をともに考える時間になればと思う。
永野 三智 (一般財団法人水俣病センター相思社/水俣病歴史考証館)
12/4 実験室から議会へ~性的マイノリティの課題解決を目指して~
LGBTという言葉が幅広く知られるようになってきていますが、学校では対応の模索が続いている状況、当事者が就職する際に著しく不利など、理解や取り組みが進んでいるようでなかなか進んでいないのが現状です。また、同性婚が認められない、GIDクリニックが不足しているなど多くの課題があります。トランスジェンダーのわたしが北海道大学大学院地球環境科学研究科を修了し、すすきののニューハーフショークラブでの勤務を経て議員になった経緯と、性的マイノリティがいるという前提の社会を目指す、これまでの取り組みについてお伝えします。
渕上 綾子 (北海道議会議員)
12/11 芸術と社会包摂:アートを通じて考える障害
文化政策の分野では近年「社会包摂」という言葉をよく耳にするようになってきました。異なった人たちが異なったままで共にいられるにはどうしたらいいのかを、この分野では考えています。しかし実際には、普段は排除される立場にある人を単に巻き込むだけの、形骸的な包摂も目にすることがあります。多様性と包摂性を両立した形で、豊かな社会はどのように実現可能なのか。今回は舞台芸術の事例をもとに、その問題に迫りたいと思います。
長津 結一郎 (九州大学大学院芸術工学研究院 助教)
モジュール6 / 社会における実践

社会の中で科学技術コミュニケーションの領域を意欲的に開拓されている方々を招き、これまで歩んでこられたキャリア、活動の背景、現状、課題、原動力、将来の目標などについてお話を伺うことによって、自らのコミュニケーターとしての将来展望を描きます。

12/18 何を、なんのために、どう伝えるか  「新型コロナ」と「ヒト受精卵へのゲノム編集」を例に
自分が手がけた2つの企画を題材にします。一方は、誰もが知る「新型コロナ」。あふれる情報に混乱しつつある人に、科学コミュニケーターは何ができるか。何が限界か。もう一方の「ヒト受精卵へのゲノム編集」は、日本でもルールづくりが進んでいるものの、ほとんどの人は聞いたこともない話題です。一方で、当事者にとっては「希望を見いだす光」だったり「自分を否定されたと感じ」たりします。全員が満足する結論は決して得られない課題に、科学コミュニケーションは何をすべきで、何はすべきでないのか? 私自身も模索中の課題をお伝えします。
詫摩 雅子 (日本科学未来館 科学コミュニケーション専門主任)
1/8 研究機関の広報担当〜社会と研究者の間で
研究機関の広報担当者は、研究者と社会との共創活動において触媒のような役割を果たしています。社会のニーズを探り、研究活動や研究者をよく理解した上で、実りある共創の形を目指していきます。研究機関の広報担当者の役割はまだまだ発展途上で、基礎科学の研究成果をどのように社会に届けるか、研究活動をどのように社会に還元するか、何が正解なのかはまだ明確ではありませんが、試行錯誤しながらの活動をご紹介します。
倉田 智子 (基礎生物学研究所広報室 特任助教)
1/22 新しい価値を共創する対話の場づくりについて〜グラフィックファシリテーションという技術〜
絵や文字、図解などでリアルタイムに対話や議論を見える化していく技術を「グラフィックファシリテーション」、見える化(ビジュアライズ)を活用した実践全般を「ビジュアルプラクティス」と呼びます。話すのが得意な人だけでなく、話すことが苦手な人、声の小さな人も含めて肩書きに関係なくフラットに議論できる場づくりのために様々なフィールドで活用される技術です。「未来の方向性を描く」「過去の道のりを整理する」「異なる専門家たちが議論する」等、行政や企業、教育現場でも活用されている事例を元に、コミュニケーションについて共に考えませんか。
出村 沙代 (株式会社たがやす 取締役/ビジュアルプラクティショナー)
1/29 地域にある最先端で、北海道の新しい価値を生み出す
私は大手自動車メーカーにて、多様な人と関わる部署や海外駐在を経験した後、30歳で起業を決意し退職。日本中の地域をまわり、1000人以上の人と話をして、「地域にこそ最先端がある」という思いに至りました。現在は厚真町を拠点に、道内各地のレガシー×テクノロジー、都会×地方、ベテラン×ワカモンというような社会の両端を越境し、かき混ぜて結びつけ、新しい価値を生み出すことを目指して活動しています。「地域にある最先端」から課題解決を目指していく実践的なコミュニケーションのあり方について、私の取り組みの事例を参考に、みなさんと考えていけたらと思います。
成田 智哉 (マドラー株式会社 代表取締役)
2/5 CoSTEPの講義を振り返って
CoSTEPで開講された講義を振り返り、「科学技術コミュニケーションの思考」、「情報の分析と行動のための計画手法」、「科学技術コミュニケーション実践」に関わる知識や技能、そして実践事例のポイントをCoSTEP教員が解説していきます。本講義を通して、講義内容の理解を深め、一年間の学びの省察をし、今後の実践活動に関連付けていくことを目指します。
CoSTEP教員

 

演習

演習には、本科生のみ受講できる「演習」と、選科生のみ受講できる「集中演習」があります。
※ 一部の「演習」は、選科生も受講することができます。


演習(本科のみ。一部、選科も受講可)
集中演習(選科のみ)

 

演習(本科のみ ※一部、選科も受講可)

本科は、以下の演習より6科目以上を修めることが修了要件です。
がついているものは、選科も受講可能です。

インタビュー演習
開催日  5/19 (水) 18:30〜20:00
授業の目標 /
習得できるスキル
研究者へのインタビューの際に、研究の概要や要点を理解した上で、その人の感情や価値観、源にある想いにアプローチし、研究の根っこにある「意志」や「意図」を明らかにできるようになることを目標とします。そのために「傾聴」「話の深掘り」「情報整理」といったスキルを身につけます。
授業内容 /
スケジュール
前半は、科学技術コミュニケーションにおけるインタビューの意義や技法を、簡単なワークを交えつつ解説します。後半は、受講生2人1組のペアになって、交代で相互にインタビューを行い、相手のストーリーをまとめたインタビューコラムを作成します。
担当教員 西尾直樹
ライティングスキル演習
開催日 5/26 (水) 18:30〜20:00
6/2 (水) 18:30〜20:00
6/9 (水) 18:30〜20:00
授業の目標 /
習得できるスキル
ライティングは、情報を伝えるための重要かつ基本的なスキルであると同時に、思考を整理し具体化するためにも必須です。この演習では、科学的なテーマについて書くサイエンスライティングを扱います。事実を正確に述べるだけではなく、対象とする読者の特性を考慮した上で、理解と共感へと導く構成や内容の取捨選択、文章表現を身につけることを目指します。
授業内容 /
スケジュール
前半は、文章とその構成の基本、テーマの見つけ方、取材やインタビュー、資料収集の基礎をふまえて課題に取り組みます。後半は、WEBや雑誌など各メディアの特性や読者を想定したサイエンスライティングを行い、相互にピアレビューを行いながら文章執筆を進めていきます。
担当教員 川本 思心
小林 良彦
原 健一
グラフィックデザイン演習
開催日 7/7 (水) 18:30〜20:00
7/14 (水) 18:30〜20:00
授業の目標 /
習得できるスキル
デザインは、効果的なコミュニケーションのために必要なスキルです。おしゃれで綺麗なもの、よく伝わるものの根底には、デザインのルールが隠れています。この演習では、デザインにおける文法を理解し、情報を整理する方法を学びます。そのデザイン法則をもとに、メディアに応じたデザインができるようになることを目指します。
授業内容 /
スケジュール
本演習では、デザインの基本的な文法を理解することを目指します。デザインの中でもグラフィックに焦点をあて、基礎を学び、自分で表現するプロセスを体験します。演習の前半はデザインの基礎とツールの基本的な使い方を学びます。後半は自己紹介カードを制作し、最後には制作したものを皆で見せ合い、講評します。(事前課題あり)
担当教員 朴 炫貞
ディベート演習
開催日 6/23 (水) 18:30〜20:00
6/30 (水) 18:30〜20:00
授業の目標 /
習得できるスキル
本演習の目標は、論理的な対話に基づいたディベートのスキルを修得することです。科学技術をめぐる問題について実際にディベートを行なってもらうことを通して、論理的なディベートとはどのようなものかということ、ならびに、ディベートを論理に基づいて進めることのメリット(とデメリット)を理解してもらいます。また、論理に基づいたディベートの場を受講生自身がつくりあげることができるようになることを目指します。
授業内容 /
スケジュール
前半は、主張を整理整頓する方法、主張(の妥当性と健全性)を評価する方法などを、実際にディベートを行なうことを通して、確認していきます。後半は、科学技術をめぐる問題について肯定側と否定側に分かれて議論することで、論理に基づいてディベートを進めていく方法と、論理的な議論の利点(と限界)を理解してもらいます。
担当教員 原 健一
ファシリテーション演習*
開催日   7/3 (土) 13:00〜16:00
7/17 (土) 15:00〜18:00
授業の目標 /
習得できるスキル
市民と専門家が科学について自由に語り合える場であるCoSTEPのサイエンスカフェ。オンライン環境下の今、市民が参加しやすい場を設計し、運営するスキルの重要性はますます高まっています。本演習では、話すこと、聴くこと、わかると感じることとは何かという基本的なことがらに、体験を通じて立ち返り、参加者目線での学びのプロセスを自分らしく支えていくために必要なホストマインド型のファシリテーションの基礎を学習します。
授業内容 /
スケジュール
1日目:人が話しをし、聴き合う場とは何か 1)対話とは、聴くとは、話すとはについて考え始める。2)グラフィック・ハーベスティング基礎を学ぶ。3)オンラインツールを使って、「私たちが科学コミュニケータとして作ってみたいサイエンスカフェってどんな感じ?」を対話する。4)カフェの形式について学ぶ。
2日目:自分が作ってみたいサイエンス・カフェをデザインし始める 1)主体的に参加してもらうとは。2)参加型プロセスデザインのフレームワークを使って、カフェをデザインする。3)共創とは何かをオンラインのツールを学びながら、考える。
*1日目、2日目の学習内容は変更になる可能性があります。
*今年度は、牧原ゆりえ氏(Art of Hosting Japan世話人)を講師にお招きし、合同会社WORKARTSの協力のもとオンライン (特にZoomとMiro)を活用したファシリテーションを学びます。
担当教員 種村 剛
小林良彦
映像表現演習
開催日 7/11 (日) 10:00〜16:00
授業の目標 /
習得できるスキル
身近なツールになり、気軽につくれるようになった映像。時間をつかうメディアにおけるストーリーの作り方や、映像文法の基礎を学ぶと、より効果的に自分のメッセージが伝えられます。この授業では、身近な機材を用いて PremiereやPhotoshopといったAdobeのソフトを使った初歩的なスキルについてレクチャーし、映像でメッセージを伝えるための基本知識を身につけます。
授業内容 /
スケジュール
ストーリーを考えて、撮影し、Adobeのソフトを使用して編集するといった、一連の映像制作のプロセスを体験します。スケジュールや場所などの詳細は受講生サイトより後ほど通知します。 ビデオカメラや編集用PCは全てこちらで準備します。使用経験は不要。
担当教員 朴炫貞
プレゼンテーションスキル演習
開催日   9/1 (水) 18:30〜20:00
9/15 (水) 18:30〜20:00
9/29 (水) 18:30〜20:00
授業の目標 /
習得できるスキル
講義「プレゼンテーションで伝える」の受講を前提とします。効果的な構成、デザインを念頭に置きながら、実際にプレゼンテーション資料を作成し、実演し、他者からの評価を受け、また、他者のプレゼンテーションの評価を行うことを通じて、プレゼンテーションに必要なスキルと評価眼を実践的に修得します。また、発表者は、実演を収録した映像を視聴することによって、自らのプレゼンテーションの特徴、長所、短所を把握し、今後の実践に活かすためのセルフチェックを行います。
授業内容 /
スケジュール
初回の演習では、効果的なプレゼンテーションの技法、デザインについてのミニレクチャーを行います。それ以降は、プレゼンテーションの準備・実演・改善を行います。2回目・3回目の演習では、一人ひとりが短時間のプレゼンテーションを他の受講生の前で実演します。また、受講生同士でプレゼンテーションの内容に関する質問やコメントを行います。全員の実演は映像収録し、選科生、研修科受講生を含む受講生全員が視聴できるようにします。
担当教員 池田 貴子
小林 良彦
梶井 宏樹
授業デザイン演習
開催日 10/20 (水) 18:30〜20:00
10/27 (水) 18:30〜20:00
授業の目標 /
習得できるスキル
科学技術コミュニケーターには、多様な科学技術コミュニケーションの実践をより効果的なものにデザインするスキルが求められます。この演習では、授業デザインの分野で積み上げられた知見を学び、科学教育に近い科学技術コミュニケーションをデザインするスキルを習得することを目指します。演習参加前にモジュール3講義「オンラインで学び合う場のつくりかた~対話と協同の場づくり~」と「インストラクショナルデザイン~教えることの科学と技術~」を必ず復習しておいて下さい。
授業内容 /
スケジュール
前半の初めに、授業の基本構造や効果的な授業にする工夫など、授業デザインの基礎知識について学びます。その次に、自分が担当してみたい授業を想定し、実際にシラバスを作成してみます。後半の演習では、前半で得た授業デザインの知識やスキルを活用しながら、自分が参加している実習を、グループワークを通して俯瞰し、捉え直します。
担当教員 奥本 素子
データ収集と表現演習
開催日 11/10 (水) 18:30〜20:00
11/17 (水) 18:30〜20:00
授業の目標 /
習得できるスキル
複雑な社会状況や人々の意識について知り、議論するために必要な材料の一つとして「データ」があります。この演習では、どのようにデータを収集し、それを分析していくのかを学びます。本演習では、データの検索について、数値として扱えられるいわゆる量的なデータについて、質的なデータについて、その分析の指針と視覚化の方法の基礎について習得します。 スクリーン リーダーのサポートを有効にする
授業内容 /
スケジュール
本演習は、科学技術コミュニケーション活動を客観的データで企画、評価するため、ウェブによるデータ収集の手法、そして量的な調査手法としてのアンケートの作成について、実際に自分たちで項目を作成していくという活動を通して学んでいきます。
*本演習ではパソコンを使って実施していきます。
担当教員 奥本 素子
映像鑑賞演習
開催日 12/1 (水) 18:30〜20:00
12/8 (水) 18:30〜20:00
授業の目標 /
習得できるスキル
マンガや小説、そして映画の中には、科学技術と社会の関係をテーマにした作品が少なくありません。この演習では、そのような映像作品を鑑賞することで、作品を分析し主題を掘り下げるための知識やスキルを習得することを目標とします。最終的なゴールとして、映像コンテンツを用いた科学技術コミュニケーションや、科学技術と社会についての学習プログラムの計画ができるようになることを目指します。
授業内容 /
スケジュール
前半・後半ともに、具体的な映像作品を取り上げます。映像作品が作られた時代や社会背景、制作者の生い立ちなどを確認しながら、ピアレビューを通じて、科学技術コミュニケーションの観点から作品の興味深い点を確認します。
担当教員 種村 剛
科学技術コミュニケーターケーススタディ演習*
開催日 12/18 (土) 15:00〜16:30
授業の目標 /
習得できるスキル
科学技術コミュニケーターと名乗る人たちは、実際に現場でどのようなことをしていて、どういった考え方で活躍しているのでしょうか? 現場で実際に起こった事例を元に、「科学技術コミュニケーターとして活躍する上で大切な考え方」に対する新たな視点を持つことを目指します。
授業内容 /
スケジュール
科学技術コミュニケーターとして働いている方々人たちから集めた事例を元にグループワークを行い、それぞれの事例についての自分なりの着地点を見つけます。
担当教員 梶井 宏樹
プロジェクト作成演習*
開催日 2/5 (土) 終日
2/6 (日) 終日
授業の目標 /
習得できるスキル
科学技術コミュニケーターとしての「自分ごと」のプロジェクトを創出するための考え方と手法を学ぶ。また演習を通じて実際に各自のプロジェクトのタネを作成し、修了後の活動について具体的な構想を描く。
授業内容 /
スケジュール
以下の3つのステップで取り組む
1.CoSTEPでの学びを振り返る
2.自分自身の人生、興味関心、価値観を明らかにする(ME編)
3.修了後の取り組みをプロジェクトの形にし、最初の一歩を設定する(PROJECT編)
1.(初日)は全員でのワークショップ形式、2.と3.(2日目)では「マイプロジェクト」という手法を活用する。また各ステップでは、参加者同士による対話のプロセスを取り入れ、発想の拡張やビジョンのブラッシュアップを進める。
担当教員 西尾直樹

集中演習(選科のみ)

「集中演習」は、選科受講生のみを対象としています。2つの集中演習のうち、いずれかを選択して履修します。いずれも数日間の集中演習であり、オンラインで仲間と共に集中的に学びます。

集中演習A(サイエンスイベント企画運営)
開催日 8/7 (土)      9:00〜17:00
8/8 (日)      9:00〜17:00
8/28 (土)  13:00〜17:00
8/29 (日)  12:00〜17:00  本番
*この日程以外にも必要に応じてグループ内での打ち合わせがあります。
授業の目標 /
習得できるスキル
サイエンス・カフェや各種のワークショップなど、参加・体験型イベントの企画者・進行役に求められる企画、プログラムデザイン、ファシリテーションなどのスキルを身につけます。 グループワーク上の問題を克服し、課題を達成するために、チームビルディング、リーダーシップ、短時間のプロジェクトマネジメントなどのスキルと態度を体験的に修得します。
授業内容 /
スケジュール
数人ずつのグループに分かれて、科学技術に関連したテーマや科学技術コミュニケーションの方法論を持ち寄り、サイエンスイベントをオンラインで企画・実施します。メンバーはそれぞれの興味関心、得意分野などの情報をあらかじめオンライン上で共有・ディスカッションして、企画について意見交換を行ないます。集中演習はグループワークが中心ですが、オンデマンドでミニレクチャーも配信します。チラシやアンケートの作成も行ないます。最終日にはオンライン・サイエンスイベントを実施し、評価を受けてふりかえりを行ない、学びを全員で共有します。受講生がそれぞれの学びを自己評価できるように、自ら学習目標を設定し、演習終了時に達成度を自己評価します。
担当教員 奥本 素子
種村 剛
朴 炫貞
梶井 宏樹
集中演習B(サイエンスライティング)
開催日 9/11 (土)    15:00〜18:00
10/9 (土)    終日
10/10 (日)  終日
*この日程以外にも事前学習のための時間があります
授業の目標 /
習得できるスキル
サイエンスライティングの考え方と基礎スキルを学びます。テーマ選び、読者の想定、媒体に適した切り口、そして科学技術コミュニケーションとしての意義など、必要な要素を意識できるようになります。また、日常の言葉と専門用語の使い分け、文章の構成などの表現方法を習得します。さらに、グループ作業を通して自らの文章を客観的に読む力を身につけます。
授業内容 /
スケジュール
事前に提示された課題をもとに執筆し、期間内に各自が文章を完成させます(草稿は9/11提出)。執筆作業は数人のグループに分かれて行ない、受講生同士のピアレビューや教員の指導で推敲していきます。執筆の合間には、課題文執筆に役立つだけではなくライティング全般のスキルアップにつながるミニレクチャーやワークを実施します。
担当教員 川本 思心
池田貴子
種村剛
奥本素子
原 健一
福浦 友香
内村 直之

 

実習

実習には、本科生のみ受講できる「実習」と、本科・選科ともに選択できる「共通実習」があります。

実習(本科のみ)

本科生は、以下の実習のうち、いずれか1つを選択します。

ライティング・編集実習
授業の目標 /
習得できるスキル
ライティングの基礎を学びつつ、科学技術・学術に関わる題材について、専門家と非専門家間のコミュニケーションを促進するための文章力を身につけます。また企画、取材、執筆のほか、訴求力の高い発信するための編集の基礎的スキルについて習得を目指します。
授業内容 /
スケジュール
北大を紹介するFacebookページ「いいね!Hokudai」の記事作成を1 年間を通して行ないます。さらに「いいね!Hokudai」以外の媒体での執筆も企画・実施することを予定しています。この他にも読むこと・書くことに関連する企画を積極的に行なっていきます。
担当教員 川本 思心
原 健一
対話の場の創造実習
授業の目標 /
習得できるスキル
科学技術コミュニケーションに関するオンラインでの対話型イベントの企画、準備、運営、評価の知識とスキル、ならびにマインドセットを学びます。また、チームビルディング、リーダーシップ、ファシリテーション、プロジェクトマネジメントについても実践的に学ぶことができます。
授業内容 /
スケジュール
「サイエンス・カフェ札幌|オンライン」と、これとは異なるスタイルのオンライン対話型イベントを、企画・実施します。企画(テーマの決定、ゲストの選定・交渉、参加者層の想定等)の大まかな出発点は教員の方で準備しますが、それに基づくからプログラムの具体化、実施準備、実施、評価まで、受講生が主体的に取り組みます。
担当教員 種村 剛
梶井 宏樹
グラフィックデザイン実習
授業の目標 /
習得できるスキル
サイエンスビジュアリゼーションの考え方と手法を、実践を通して学びます。科学技術に関するテーマやコンセプトを過不足なく表現するためのコミュニケーションスキル(テーマに合ったモチーフや色の選び方、レイアウト法、写真の撮影・加工法など)を身につけます。Adobeソフトを使いますが、使用経験は必須ではありません。 ※必要に応じて、ソフトを購入していただく場合があります。
授業内容 /
スケジュール
1. サイエンス・カフェ札幌をはじめ、CoSTEPが主催するサイエンスイベントの広報媒体(チラシ、ポスター、バナーなど)のデザインのほか、パンフレットやグッズのデザインを行ないます。
2. グラフィックデザインを使ったリスクコミュニケーションに挑戦します。札幌市の都市公園と連携し、人獣共通感染症であるエキノコックス症についてのトランクキットを制作します。
担当教員 池田 貴子
福浦 友香
ソーシャルデザイン実習
授業の目標 /
習得できるスキル
本実習では、社会から科学技術と社会との関係を考えることを目的に、実際に社会における課題解決を科学技術コミュニケーションの観点から実装することを目指します。本実習では、アートを用いた実践を通して、チームビルディングやプロジェクトマネジメントに必要な知識や技能と共に、科学技術について社会と共に考える態度、一つの専門に閉じず学際的に活動する柔軟性の習得を目指します。
授業内容 /
スケジュール
今年度前半は、実際に社会にはどのような課題があるのか、科学技術コミュニケーションで考慮するべき観点はどの部分なのかということを、地域の課題を解決するアートプロジェクトを進めながら探索していきます。今年度後半は、札幌文化芸術センターにおける対話型のサイエンス・カフェと展示を実施し、来場者と双方向で考える科学技術コミュニケーションを実装していきます。
担当教員 奥本 素子
朴 炫貞

共通実習(本科・選科とも選択可)

共通実習は、本科・選科の両方の受講生を対象としています。任意参加につき、修了要件には含まれません。内容、スケジュール等はその都度発表します。希望者の状況により、人数制限を設ける場合や、開講されない場合もあります。

2021年度 開催を検討中の共通実習
  • 朗読共通実習
  • 科学館共通実習