開講科目

2023年度の学びの形

CoSTEPの学びは、6つのモジュールからなる「講義」、スキルを身につける「演習」、実践力を身につける「実習」の3つ授業形式で構成されています。

講義

「講義」は、科学技術コミュニケーションを体系的に学ぶ6つのモジュールで構成されています。本科、選科の共通科目です。

モジュール1 / 科学技術コミュニケーション概論

科学技術コミュニケーションを行うのに必要な諸概念を学び、社会における科学技術コミュニケーターの望ましいあり方の全体像を展望し、科学技術コミュニケーターの役割を考えます。

2023/05/14 科学技術コミュニケーションとは何か
この一年皆さんが何度も口にすることであろう「科学技術コミュニケーション」という言葉。この言葉は、どのような必要性があり、なぜ生まれたのか? 今、誰にどのように捉えられているのか? 科学技術コミュニケーションを学び、自分自身がどのような科学技術コミュニケーターになるのかを考えるうえで、「科学技術コミュニケーションとは何か」という素朴かつ根源的な問いには、向き合い続ける必要があります。そのための材料を様々な事例から紹介します。
川本 思心 (北海道大学CoSTEP 部門長/理学研究院准教授)
2023/05/27 先端科学技術の倫理的・法的・社会的課題と責任ある研究・イノベーション
現代社会は先端科学技術がもたらす知に多くを依拠し、様々な恩恵を得ています。しかし、同時に今までに認識されてこなかったような倫理的・法的・社会的課題(ELSI)もまた顕在化しつつあり、対応していくことが求められるようになってきました。科学技術政策の国際的な文脈では、このELSI対応はもはや前提となっており、今では更に新しい知識がもたらす「価値(観)」をめぐる積極的な議論、そしてより良い知識生産の在り方の洞察と実装を目指す議論へと発展的に展開しつつあります。本講義では、このような議論の最新の事例を紹介しながら、先端的な研究と社会の関係の在り方について考えてみたいとおもいます。
標葉 隆馬(大阪大学ELSIセンター准教授)
2023/06/10 対話のその前に〜コミュニケーションのための科学哲学
科学技術コミュニケーションへのアプローチは、「科学者と市民との対話」だけではありません。科学哲学というアプローチがあります。科学哲学は、科学の成り立ちや、科学的方法の前提を分析することに関心がありますが、そうした分析の中には、科学技術と社会の対話のヒントとなるものがあります。因果性や価値判断といった、ふだんあまり深く考えないことがらを例に、「コミュニケーションに役立つ科学哲学」について紹介します。
松王 政浩(北海道大学OECセンター長/理学研究院 教授)
2023/06/17 社会の中での科学技術コミュニケーターの役割:科学ジャーナリストを例に
科学ジャーナリストは科学技術コミュニケーターの職業の一典型です。科学に関する情報が複雑化・高度化する中で、その役割の重要性は増しているはずですが、現状では残念ながら十分な役割を果たしているとは言えない部分もあります。NHKの医療・災害担当記者としての経験をもとに、科学技術コミュニケーターが社会の中でどのような役割を求められているか、科学ジャーナリズムをめぐるいくつかの具体例を通して考えます。
隈本 邦彦(江戸川大学メディアコミュニケーション学部 教授)
2023/06/24 コミュニケーションを改めて考え直す
私たちはCoSTEPで「科学技術コミュニケーション」を学ぼうとしています。それではそもそも「コミュニケーション」とはなんでしょうか。この講義では、コミュニケーションおよびその近接概念について説明できるようになることを達成目標とします。加えて、大学で「科学技術コミュニケーション」を改めて学び直すことの意義について確認します。
種村 剛(北海道大学 大学院教育推進機構リカレント教育推進部 特任教授)
モジュール2/ 表現とコミュニケーションの手法

科学技術コミュニケーターとして必要な、様々な表現とコミュニケーションの手法について学びます。

2023/07/01 実践入門
今までCoSTEPの中で行ってきた実践や、北大をフィールドにして進めてきているアートプロジェクトを中心に、科学技術コミュニケーションの実践例を具体的に紹介します。その企画意図や開催後の分析を探ることで、科学技術コミュニケーション実践の現状を理解し、今後の活動にヒントになることを目指します。
朴 炫貞(北海道大学 CoSTEP 特任講師)
2023/07/08 伝えるプレゼンテーション
学生生活やビジネス活動、科学技術コミュニケーションなど、さまざまな場面で多様なバックグラウンドを持った人々に接し、説明や報告をする機会が増えています。それに伴い、効果的に自分の考えを伝えるプレゼンテーションのスキルの重要性も高まっています。この講義では、プレゼンテーションの基本的な考え方、技術、スライドのデザインを学び、限られた時間で伝えたいことを伝えたい相手に最適な手段を用いて伝えることができるようになることを目指します。
古澤 正三・池田 貴子(北海道大学 CoSTEP 特任講師)
2023/07/22 映像メディアによる科学技術コミュニケーション
映像は一瞬で本質を伝えることができる直感的な表現方法です。アナログからデジタルへの大きな変革、そしてスマートフォンの普及が、メディアのあり方を大きく変えています。YouTubeやTikTokなどの動画視聴時間はますます伸びていて、誰もが受け手でも送り手でもある時代です。科学技術コミュニケーションにおいて、映像は“興味のきっかけ”を作るのに最適です。また動きや音、表情の変化は、わくわく感や親しみといった感情を共有するのにも有効です。本講義では、科学技術コミュニケーションにおいてどのように映像を活用していくことができるのか、実例をもとにお話します。
早岡 英介(北海道大学CoSTEP客員教授/ 羽衣国際大学教授)
2023/07/29 科学の目で描くイラストレーション
科学専門のサイエンスイラストレーターとして一番重要なことは、科学的な本質を見抜く「科学の目」を持つことです。それは単に被写体のリアリティを追求したものではありません。伝えたい科学的本質を見抜いて、強調して描く部分と、あえて簡略化して良い部分があり、それゆえサイエンスイラストレーションは描く前に十分なリサーチと専門家とのコミュニケーションを要します。本講義ではこれまで大学、研究所、博物館で制作してきた作品を紹介しながら、科学技術コミュニケーターにも共通する重要な「科学の目」についてお話します。
大内田 美沙紀(北海道大学 CoSTEP 特任助教)
モジュール3 / 活動のためのデザイン

科学技術コミュニケーターとして実践していく上で、活動を実施するために必要なデザインについて学びます。

2023/09/02 哲学思考の方法及びその伝え方~哲学カフェやメディアでの実践から~
今、哲学思考は様々な場面で実践されています。広義には哲学プラクティスと呼ばれますが、具体的には哲学カフェなどの対話、哲学カウンセリング、あるいは社会課題の解決への哲学の応用といった内容が含まれます。私自身は、これらに加え、テレビを始めとした各種メディアにおいて哲学思考を実践し、それをいかに伝えるかということを探究してきました。科学技術の分野においても有用なスキルだと思われますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
小川 仁志(山口大学国際総合科学部 教授)
2023/09/09 ミニ・パブリックスと参加・熟議のデザイン
重要な公共的課題についての意思決定に、幅広い市民が参加して議論するための仕組みとして、無作為選出などにより社会の縮図となる一般の人びとを集めて話し合う「ミニ・パブリックス」という方法があります。その代表的な手法であるコンセンサス会議や市民陪審、討論型世論調査などは、科学技術への市民参加にも国内外で長く用いられてきました。近年では、気候変動対策にこの方法を応用した気候市民会議が、欧州を始めとして、日本を含む世界各地で行われるようになっています。参加者の無作為選出、バランスの取れた情報提供、参加者同士の熟議、結果の政策決定などへの活用という4つの設計上の特徴に注目してミニ・パブリックスについて学びつつ、科学技術に関わる社会的な問題の解決に向けて人びとが共に考え協働するための参加と熟議のデザインについて考えます。
三上 直之(北海道大学高等教育推進機構 准教授)
2023/09/16 複雑さに対処するためのシステム工学
宇宙・航空・防衛などの分野は、他の領域に先駆けて大規模で複雑な対象を扱ってきました。そのような分野の中で蓄積されてきた「複雑さに対処するためのベストプラクティス」を体系的に整理したものがシステム工学です。複雑さに起因する大きな問題の一つに「ステークホルダ間の認識齟齬」があり、それに対処するためのコミュニケーションやシステム表現のあり方はシステム工学における重要なトピックです。そのようなトピックを中心に、システム工学の考え方を紹介します。
三浦 政司(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 准教授/株式会社レヴィ 共同創業者)
2023/10/11
(水)18:30〜
観察と発見のデザイン
常に情報が変化し続ける科学の分野において展覧会を計画する場合、デザインで一体何ができるのだろうか。何をすべきだろうか。科学とデザインの交差点を考えてきた中で至った思いや姿勢についてお話しします。2022年開催の国立科学博物館 企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」、2019年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された「虫展-デザインのお手本」への出品作品「視点の採集」、三澤デザイン研究室で日常的に行っている現象を引き出すデザインの実験など、実践例を交えながら、制作のプロセスの一端をご紹介します。
三澤 遥(日本デザインセンター三澤デザイン研究室 室長)
 e-learning (e-learning) 社会課題解決のための協働型評価~対話とエビデンスの交差
わたしたちは「評価」というと、とかく成績づけやランキングをイメージしてしまいます。しかし、本来の評価は「評価対象である事業やモノの価値を引き出す」手段であり、社会の改善に役立つ道具です。本講義では、現場で事業に取り組む実践家や市民と一緒に評価を行う「協働型評価」を取り上げます。関係者間の対話による学び・合意形成から生まれる質的情報と、改善・変革のための根拠となるエビデンスの検討をとおし、社会課題解決にむすびつける評価方法について事例紹介とともに考えていきます。
* 原則としてモジュール3の期間内にe-learningにて視聴すること。ただし、モジュール3の開始前に視聴することも可とする。
源 由理子(明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授)
モジュール4 / 科学技術の多面的課題

科学技術と社会との接点に生じる問題の具体的な事例をとおして、それらの問題がもつ多面的かつ複雑な構造について適切に理解する思考力を養います。

2023/10/14 感情的理解のためのアプローチ
社会で起きている問題に関わるステークホルダーは常に多様です。そして、そのステークホルダーの数だけ「言い分」や「当たり前」があります。対立する他人同士が理解しあうのはとても難しいことです。相手の立場や考えについて、理由や理屈ではなく「腑に落ちる」たり納得することができれば、少しは互いの距離が縮まるかもしれません。本講義では、札幌市民を悩ませる「都市ギツネ」にまつわる問題について、各ステークホルダー(地域住民、都市公園管理者、行政、野生動物研究者、コミュニケーターなど)が、どのように歩み寄ろうとしているのか、CoSTEPでの実習活動も絡めた現在進行形の取り組みをご紹介します。
池田 貴子(北海道大学 CoSTEP 特任講師)
2023/10/21 サイエンスを想像するアートと、社会を創造するジャーナリズムの間にあるもの
講演者は芸術大学でのメディア研究(修士)をバックグラウンドとするサイエンスライターであり、WIREDをはじめとする国内外のメディアで記事を発表してきました。それらの経験から、アートとジャーナリズムの間から、サイエンスと社会の関係性をとらえ、記述し表現するというスタイルで活動を続けています。本講義では自身の活動の紹介と、現代におけるサイエンスジャーナリズムの諸相、アーティストの社会批評性、そして次世代の調査報道を概観します。
森 旭彦(サイエンスライター)
2023/11/11 巨大科学と実験室科学を対象とする科学技術コミュニケーションの実践と課題
本講義では、講師の専門である巨大科学(核融合炉)と実験室科学(材料工学)というふたつの分野における自らの科学技術コミュニケーション活動の事例を紹介しつつ、それらに存在する課題を対象とする科学技術のスケール感あるいは(非)日常性の観点から整理し、これらの位置づけと専門家であるがゆえのバイアスが科学技術コミュニケーターとしての活動に及ぼす影響の違いについて論じます。
笠田 竜太(東北大学金属材料研究所 教授)
e-learning (e-learning) 建築・都市におけるAIとビッグデータの可能性
情報技術の進展は我々の生活と都市風景を根本的に変えつつある。このような科学と技術の進歩とそれが引き起こす変化は建築や都市のつくりかたに影響を与えるのだろうか?「データを用いたまちづくり」は我々の生活を豊かにするのだろうか?本講義では都市・建築にとってのサイエンスの意味を探っていく。
* 原則としてモジュール4の期間内にe-learningにて視聴すること。ただし、モジュール4の開始前に視聴することも可とする。
吉村 有司(東京大学 先端科学技術研究センター 特任准教授)
モジュール5 / 多様な立場の理解

科学技術コミュニケーターが多様な立場の個人や組織と連携する際に理解しておくべき、科学技術コミュニケーションに関わる主要なステークホルダーの立場について学びます。

2023/11/18 性の多様性と科学:「セックスは、つねにすでにジェンダーである」こと
LGBTQという語の認知率は9割近くに達し、パートナーシップ制度など、性的マイノリティをサポートする公的仕組みが現在整いつつあります。にも関わらず、立法の場面からSNSに至るまで、性の多様性やクィア理論・フェミニズムに関する誤解、およびヘイトは後を絶ちません。その背景には、性は根本的にstableなはずだという誤解が潜んでいます。今回は、私のライフヒストリーを出発点に、性が「多様である」とは一体どのようなことなのか、そもそも性がどんなダイナミズムの内にあるかを、最終的には科学的・生物学的性(セックス)と社会的・文化的性(ジェンダー)の関係までフォローすることを目標に、お話しさせていただきます。
満島 てる子(7丁目のパウダールーム 店長/さっぽろレインボープライド実行委員会 副実行委員長)
2023/11/25 医療現場が直面するコミュニケーションの課題について考える
人とひととが交わるところにコミュニケーションが生まれ、コミュニケーションを通じて私たちはお互いを理解する事ができる…はずです。いや、少なくとも、私たちはその様に考えているからこそ、様々な手段で他者を理解しようと意識的、無意識的に生きています。しかし、本当に自分でない「他者」を理解することはできているのでしょうか?それは可能なのでしょうか?講義では周産期・新生児医療の現場で医療専門家と患者・家族との間に「相互理解」を巡ってどの様な葛藤があるのか、また、それをどの様に克服しようと模索しているのかを紹介し、「人とひととのコミュニケーション」について皆さんと改めて考えてみたいと思います。
加部 一彦(埼玉医大総合医療センター新生児科 教授)
2023/12/02 日本の感染症対策の必要性について
新型コロナウイルス感染症の流行によって、日本の感染症対策は変わろうとしています。近年、国内において、日常の行動・経済活動まで制限される感染症の流行はありませんでした。そのため、感染症に関わる研究費の縮小、研究者の減少と、国内の感染症に対する研究活動は明らかに衰退してきました。今回の経験から、今後流行する可能性のある感染症について準備しておくためにも、感染症に関わる研究活動の重要性が高まっており、今迄以上のスピード感で診断・予防(ワクチン)・治療に関わる技術革新が求められています。本講義では、今後の感染症対策と研究の方向性について、10年後、20年後の未来を担う皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
佐藤 彰彦(北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所 客員教授/塩野義製薬 主席研究員)
2023/12/09 謎に包まれない女性たち:女性から見る科学、科学が見る女性
本講演は科学と女性の交差点において、2つの質問を問いかける。 1つ目は、女性の観点から見る科学は、その観点を持たない科学とどう違うのか。 科学の観点から見る女性は謎や神秘に包まれた女性とどう違うのか。 前者の質問に対する答えとして性差別を正当化し、男性の体を標準としてきた科学技術を批判的に検討して、性別固定観念に挑戦しながら、性差を積極的に考慮する興味深い研究事例を紹介する。 後者の質問の答えとして、科学技術を抽象的な理論や固定された人工物で説明せずに多くの人々が介入する「実践」と記述する整形外科現場研究を紹介する。 この参与観察の事例を通じて、対象に女性が多かったことで、真剣な科学としてみなされなかった整形手術に対して、改めて新たな視点で理解してみる。 二つの質問に対する答えを探す過程で、謎に包まれ神秘的であってはならないのは、女性ではなく科学でもあることに気づくだろう。
イム・ソヨン(韓国/東亜大学 基礎教養大学 助教)
モジュール6 / 社会における実践

社会の中で科学技術コミュニケーションの領域を意欲的に開拓されている方々を招き、これまで歩んでこられたキャリア、活動の背景、現状、課題、原動力、将来の目標などについてお話を伺うことによって、自らのコミュニケーターとしての将来展望を描きます。

2023/12/06
(水)18:30〜
農林水産省の「攻めの」広報戦略について
twitter、インスタ、YouTube、Tiktok、目まぐるしく変容を遂げるSNS時代に突入しているなか、日本の行政機関はSNSを上手に活用できるのだろうか。真面目でお堅い公務員は失敗を恐れずに、恥を恐れずにSNSの戦いの舞台に飛び込むことはできるのだろうか。委託なし、予算なし、職員の手作りで16万人の登録者を獲得した農林水産省「BUZZMAFFばずまふ」事務局の白石が「攻めの」SNS戦略について話します。
白石 優生(農林水産省大臣官房広報評価課広報室)
2023/12/16 野生動物にまつわる問題を報道すること
豊かな自然に囲まれた北海道には多くの野生動物が生息し、市民にとっても身近な存在です。北海道で暮らす魅力の一つとなっている半面、人との距離が近づいたことで、人にとって不都合な問題も起きています。札幌の市街地に出没したヒグマが人を襲ったり、エゾシカが農作物を食べるといった直接的な被害に加え、キツネのように人獣共通の感染症を媒介するものもいます。人口が減り、耕作放棄地が森に戻りつつある今、この問題は全道的に深刻さを増しています。取材通じて聞いた市民の声や専門家の意見に触れつつ、伝える側のメディアは何を考えて報道しているかを紹介します。また、道民に求められる情報リテラシーについても受講生と一緒に考えていきます。
内山 岳志(北海道新聞 東京報道センター記者)
2023/12/20
(水)18:30〜
防災・減災のための雲科学コミュニケーション
日本では豪雨や豪雪などによる気象災害が発生しており、雲科学研究を通して防災気象情報を高度化することが求められている。それと同時に、情報を利用する一般の人々には、防災情報を適切に扱うための科学リテラシー向上が必要である。などという上から目線の発想で気象や防災の知識普及をやろうとしても上手くいかないのではないか?受け身ではなく能動的な防災には何が必要なのか?そんなことを考えながら試行錯誤していますという話をします。
荒木 健太郎(雲研究者・気象研究所主任研究官・学術博士)
2024/01/20 共創の場作り 〜文化と経済の両輪で創造的にMIRAIを切り拓く〜
地域にはそれぞれ異なる文脈があり、様々な因果関係の総体として街=環境が存在する。定性的、あるいは定量的にそのメカニズムを読み解きながら、何を捨て何を得、そしてその選択がどのようなMIRAIを描くのか。色褪せたモザイクの港町、小樽を拠点に「文化と経済の両輪」を掲げながら活動する講師の実践を、(旧)岡川薬局からはじまり、いま最も市民が注目する旧北海製罐第3倉庫の保全・活用における共創の場作りを通じて紹介する。
福島 慶介(建築家・クリエイティブディレクター /(株)福島工務店 代表取締役/N合同会社 代表社員/NPO法人 OTARU CREATIVE PLUS 専務理事)
2024/02/03 CoSTEPの講義を振り返って
CoSTEPで開講された講義を振り返り、「科学技術コミュニケーションの思考」、「情報の分析と行動のための計画手法」、「科学技術コミュニケーション実践」に関わる知識や技能、そして実践事例のポイントをCoSTEP教員が解説していきます。本講義を通して、講義内容の理解を深め、一年間の学びの省察をし、今後の実践活動に関連付けていくことを目指します。
CoSTEP 教員

 

演習

演習には、本科生のみ受講できる「演習」と、選科生のみ受講できる「集中演習」があります。
※ 一部の「演習」は、選科生も受講することができます。

演習(本科のみ。一部、選科も受講可)
集中演習(選科のみ)

演習(本科のみ ※一部、選科も受講可)

本科は、以下の演習より4つの必修科目を含む6科目以上を修めることが修了要件です。
がついているものは、選科も受講可能ですが、選科は修了要件には入りません。

インタビュー演習
開催日 5/17・5/24
授業の目標 /
習得できるスキル
インタビューは話を聞く側と話す側の相互行為です。この演習では、1)インタビューをする側の立場から、研究の概要や要点を理解した上で、その人の感情や価値観、源にある想いにアプローチし、研究の根っこにある「意志」や「意図」を明らかにするための「傾聴」「話の深掘り」「情報整理」といったスキルを身につけることを、2)インタビューをされる側の立場からは「説明する」ことや「書いてもらいたいことの提示を行う」ためのスキルを身につけることを目標とします。
授業内容 /
スケジュール
1回目の演習では、科学技術コミュニケーションにおけるインタビューの意義や技法を、簡単なワークを交えつつ解説し、受講生2人1組のペアになって、交代で相互にインタビューを行い、相手のストーリーをまとめたインタビューコラムを作成します。2回目の演習では、研究内容を聞いてまとめるためのポイントを確認した上でワークを行います。
担当教員 西尾 直樹(北海道大学高等教育推進機構CoSTEPフェロー)
ライティング演習(必修)
開催日 5/31・6/14
授業の目標 /
習得できるスキル
この演習では、科学的なテーマについて書くサイエンスライティングを扱います。事実を正確に述べるだけではなく、対象とする読者の特性を考慮した上で、理解と共感へと導く構成や内容の取捨選択、文章表現を身につけることを目指します。
授業内容 /
スケジュール
前半は、ライティングの基礎を学びます。後半は、言語以外の情報を、適切な順序で適切な言葉を用いて簡潔に表し、一読して理解しやすい文章のコツをつかみます。※本演習ではパソコンを使って実施していきます。
担当教員 古澤 正三
ファシリテーション演習(必修)
開催日 6/24 15:00~18:00
授業の目標 /
習得できるスキル
市民と専門家が科学について自由に語り合える場であるCoSTEPのサイエンスカフェ。オンライン環境下の今、市民が参加しやすい場を設計し、運営するスキルの重要性はますます高まっています。本演習では、サイエンスカフェの準備のためのグループワークやワークショップの実施に必要となるファシリテーションの方法とスキル、ファシリテーターに求められる態度を身につけます。
授業内容 /
スケジュール
ファシリテーションは人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りするために必要な知識です。前半はファシリテーションの基礎知識や4つのスキル、役割について理解することを目指します。後半はファシリテーションを学び、深めるための場(ワークショップ)で対話を通した実体験をすることでファシリテーターの姿勢を身につけることを目指します。
担当教員 奥本 素子
ディベート演習
開催日 7/12・7/19
授業の目標 /
習得できるスキル
演習を通じてディベートを用いた科学技術コミュニケーションの知識とスキルを身につけることを目標とします。実際にディベートの立論を作成し、発表し、ジャッジを行なうことを通じて、ディベートのルールを知り、ディベートを行ないます。加えて、ディベートの方法に基づいたプレゼンテーションを行なうことができるようになることを目指します。
授業内容 /
スケジュール
前半は、リスクコミュニケーションと科学技術コミュニケーションの関係、主張の方法、質疑と反駁など、リスクコミュニケーションと関連したディベートの基本的な事項を確認します。後半は、講義で扱ったトランスサイエンスの事例について、肯定側・否定側に分かれ、討論を行なってもらいます。討論はグループを単位として行ないます。
担当教員 種村 剛(北海道大学 大学院教育推進機構リカレント教育推進部 特任教授)
グラフィックデザイン演習(必修)
開催日 7/26・9/13
授業の目標 /
習得できるスキル
デザインは、効果的なコミュニケーションのために必要なスキルです。おしゃれで綺麗なもの、よく伝わるものの根底には、デザインのルールが隠れています。この演習では、デザインにおける文法を理解し、情報を整理する方法を学びます。そのデザイン法則をもとに、メディアに応じたデザインができるようになることを目指します。
授業内容 /
スケジュール
本演習では、デザインの基本的な文法を理解することを目指します。デザインの中でもグラフィックに焦点をあて、基礎を学び、自分で表現するプロセスを体験します。演習の前半はデザインにおける視点を体験するワークを行い、課題に取り組みます。後半は制作したものを皆で見せ合い、講評します。
担当教員 池田 貴子・朴 炫貞
著作権演習
開催日 9/6・9/20
授業の目標 /
習得できるスキル
SNSを通し個人による投稿と閲覧が手軽になった結果、私たちはこれまで以上に多くの著作物を創作し、他者の著作物に触れることとなりました。また最近では画像や文章生成AIといった技術を使った表現の登場と活用の広がりに伴い、その取り扱いをめぐる著作権の議論が行われています。本授業では、著作権の歴史的な経緯を紐解き、現代的な意義について実例を交えながら解説を行います。
そのうえで本演習では、科学技術コミュニケーションを行ううえで著作権に関して留意すべき点を学び、実践に生かすことを目的とします。
授業内容 /
スケジュール
著作権に関するワークを通じて基礎を再確認し、科学技術コミュニケーションの活動で実際に留意すべき点を学んでいきます。
担当教員 福浦 友香
プレゼンテーション演習(必修)
開催日 9/27・10/18・11/1
授業の目標 /
習得できるスキル
講義「プレゼンテーションで伝える」の受講を前提とします。効果的な構成、デザインを念頭に置きながら、実際にプレゼンテーション資料を作成し、実演し、他者からの評価を受け、また、他者のプレゼンテーションの評価を行うことを通じて、プレゼンテーションに必要なスキルと評価眼を実践的に修得します。また、発表者は、実演を収録した映像を視聴することによって、自らのプレゼンテーションの特徴、長所、短所を把握し、今後の実践に活かすためのセルフチェックを行います。
授業内容 /
スケジュール
1回目の演習では各自で事前課題とプレゼンテーション作成に取り組みます。2回目・3回目の演習では、一人ひとりが短時間のプレゼンテーションを他の受講生の前で実演します。また、受講生同士でプレゼンテーションの内容に関する質問やコメントを行います。全員の実演は映像収録し、選科生、研修科受講生を含む受講生全員が視聴できるようにします。
担当教員 古澤 正三・福浦 友香・池田 貴子・大内田 美沙紀
データ表現演習
開催日 11/8・11/22
授業の目標 /
習得できるスキル
複雑な社会状況や人々の意識について知り、議論するために必要な材料の一つとして「データ」があります。この演習では、どのようにデータを収集し、それを分析していくのかを学びます。本演習では、データの検索について、数値として扱えられるいわゆる量的なデータについて、質的なデータについて、その分析の指針と視覚化の方法の基礎について習得します。
授業内容 /
スケジュール
本演習は、科学技術コミュニケーション活動を客観的データで企画、評価するため、ウェブによるデータ収集の手法、そして量的な調査手法としてのアンケートの作成について、実際に自分たちで項目を作成していくという活動を通して学んでいきます。
※本演習ではパソコンを使って実施していきます。
担当教員  奥本 素子
グラフィカルアブストラクト演習
開催日 1/10(課題提出のみ)・1/17・1/31
授業の目標 /
習得できるスキル
研究内容を一目で伝える概要図:グラフィカルアブストラクト(GA)。
近年、学術誌の多くがGAの提出を論文投稿者に求めるようになり、論文概要のテキストと共に掲載されることが多くなりました。
また、論文以外でもプレスリリースや研究紹介のプレゼンなど、あらゆる場面でGAは活用されます。本演習を通して、GAの意義と効果的なGAのデザインについて学び、受講生各自が自身のサイエンスコミュニケーションで活用できるオリジナルのGAを制作します。
授業内容 /
スケジュール
初回までに、GAにしたい研究の概要とポイントをテキストで
提出してもらいます。2回目には、GAの意義と効果的なデザインについてのミニレクチャーを行い、研究例を用いてGAのラフ画制作の練習を行います。各自ラフ画を提出し、教員からのラフ画添削の後、3回目までに本制作を行います(希望者に個別対応)。3回目の演習では、完成したGAを用いて受講生各自が研究発表を行なった後、講評を行います。
担当教員 大内田 美沙紀

集中演習(選科のみ)

「集中演習」は、選科受講生のみを対象としています。2つの集中演習のうち、いずれかを選択して履修します。いずれも数日間の集中演習であり、オンラインで仲間と共に集中的に学びます。

集中演習A(サイエンスイベント企画運営)
開催日 7/15 (土) ~ 17 (月・祝)の 3 日間
※この日程以外にも必要に応じてグループ内での打ち合わせがあります。
授業の目標 /
習得できるスキル
サイエンス・カフェや各種のワークショップなど、参加・体験型イベントの企画者・進行役に求められる企画、プログラムデザイン、ファシリテーション
などのスキルを身につけます。グループワーク上の問題を克服し、課題を達成する
ために、チームビルディング、リーダーシップ、短時間のプロジェクトマネジメントなどのスキルと態度を体験的に修得します。
授業内容 /
スケジュール
数人ずつのグループに分かれて、科学技術に関連したテーマや科学技術コミュニケーションの方法論を持ち寄り、サイエンスイベントを企画・実施します。
集中演習はグループワークが中心ですが、ミニレクチャーも実施し、イベント企画、実施に必要な知識を学びます。イベント実施においてはチラシやアンケートの作成も行ないます。最終日にはオンライン・サイエンスイベントを実施し、評価を受けてふりかえりを行ない、学びを全員で共有します。受講生がそれぞれの学びを自己評価できるように、自ら学習目標を設定し、演習終了時に達成度を自己評価します。
担当教員 奥本 素子・朴 炫貞・古澤 正三・福浦 友香
集中演習C(インフォグラフィック制作)
開催日 10/7 (土) ~ 9 (月・祝)の 3 日間
※この日程以外にも事前学習のための時間があります。
授業の目標 /
習得できるスキル
本演習ではインフォグラフィック制作の基本的なスキルを身につけます。具体的には、自分が現在取り組んでいる科学技術コミュニケーションについて、初心者でも使えるオンライングラフィックデザインツールを用いて、テキストを含んだグラフィックコンテンツを制作します。自分の活動を端的に要約し、視覚的に表現するためのグラフィックデザインのスキルと、活動内容や意義について社会から理解を得るための表現能力を身につけます。「短い時間で人を惹きつける」を目標に、
分野外の人へのアウトリーチを意識したコンテンツ制作を目指します。
授業内容 /
スケジュール
自分が現在取り組んでいる(あるいは取り組みたいと考えている)科学技術コミュニケーションについて、基本的知識がなくても(中学卒業程度でも)わかるように、テキストを含んだグラフィックコンテンツを制作します。事前に制作したいコンテンツ内容のテキストとラフ案を提出し、演習期間内に各自がインフォグラフィックを完成させます。演習では全体でのグラフィックコンテンツに関するレクチャーやワークを実施します。また、各自の制作は数人の班に分かれて行い、各班の担当教員が進捗状況の確認と情報の取捨選択のサポートをします。
担当教員 大内田 美沙紀・池田 貴子・朴 炫貞・奥本 素子・古澤 正三・福浦 友香

実習

実習には、本科生のみ受講できる「実習」と、本科・選科ともに選択できる「共通実習」があります。

実習(本科のみ)

本科生は、以下の実習のうち、いずれか1つを選択します。

対話の場の創造実習
授業の目標 /
習得できるスキル
科学技術コミュニケーションに関する対話型イベントの企画、準備、運営、評価の知識とスキル、イベントの記録や広報ならびにマインドセットを学びます。また、チームビルディング、リーダーシップ、ファシリテーション、プロジェクトマネジメントについても実践的に学ぶことができます。
授業内容 /
スケジュール
「サイエンス・カフェ札幌」と、これとは異なるスタイルの対話型イベントを、企画・実施します。企画(テーマの決定、ゲストの選定・交渉、参加者層の想定等)の大まかな出発点は教員の方で準備しますが、それに基づくプログラムの具体化、実施準備、実施、評価まで、受講生が主体的に取り組みます。また、その際、ライティングや地域イベントとのコラボレーションにも取り組みます。
担当教員 奥本素子・古澤 正三
グラフィックデザイン実習
授業の目標 /
習得できるスキル
サイエンスビジュアリゼーションの考え方と手法を、実践を通して学びます。科学技術に関するテーマやコンセプトを過不足なく表現するためのコミュニケーションスキル(テーマに合ったモチーフや色の選び方、レイアウト、イラストレーション、写真の撮影・加工など)を身につけます。Adobe ソフトを使いますが、使用経験は必須ではありません。
※必要に応じて、ソフトを購入していただく場合があります。
授業内容 /
スケジュール
1. サイエンス・カフェ札幌をはじめ、CoSTEP が主催するサイエンスイベントの広報媒体(チラシ、ポスター、バナーなど)のデザインのほか、パンフレットやグッズのデザインを行ないます。
2. グラフィックデザインを使ったリスクコミュニケーションに挑戦します。札幌市の都市公園と連携し、人獣共通感染症であるエキノコックス症についての情報共有・教育コンテンツを制作します。
担当教員 池田 貴子・大内田 美沙紀
ソーシャルデザイン実習
授業の目標 /
習得できるスキル
本実習では、社会から科学技術と社会との関係を考えることを目的に、実際に社会における課題解決を科学技術コミュニケーションの観点から実装することを目指します。特に、アートを用いた実践を通して、チームビルディングやプロジェクトマネジメントに必要な知識や技能と共に、科学技術について社会と共に考える態度、一つの専門に閉じず学際的に活動する柔軟性の習得を目指します。
授業内容 /
スケジュール
今年度前半は、実際に社会にはどのような課題があるのか、科学技術コミュニケーションで考慮するべき観点はどの部分なのかということを、地域の課題を解決するアートプロジェクトを進めながら探索していきます。今年度後半は、札幌市のアートプロジェクトと連携し、参加者と双方向で考える科学技術コミュニケーションを実装していきます。
担当教員 朴 炫貞・福浦 友香

共通実習(本科・選科とも選択可)

共通実習は、本科・選科の両方の受講生を対象としています。任意参加につき、修了要件には含まれません。内容、スケジュール等はその都度発表します。希望者の状況により、人数制限を設ける場合や、開講されない場合もあります。

映像制作共通実習(苫小牧研究林、Adobe連携プログラム)
開催日 9/23-9/24(予定)
授業の目標 /
習得できるスキル
身近なツールになり、気軽につくれる映像。時間をつかうメディアにおけるストーリーの作り方や、映像文法の基礎を学ぶと、より効果的に自分のメッセージが伝えられます。この授業では、苫小牧研究林をフィールドに、独自の映像コンテンツを制作することで、研究アウトリーチにつながる映像の手法を学びます。身近な機材を用いてAdobeのソフト活用技術を身につけることで、今後自分でコンテンツ作成ができることを目指します。
*Adobe社との連携ワークショップです。
授業内容 /
スケジュール
ストーリーを考えて、撮影し、Adobeのソフトを使用して編集するといった、一連の映像制作のプロセスを体験します。苫小牧研究林で撮影のフィールドワークをし、あるテーマを軸にした1分ほどの短い映像に仕上げます。手持ちの機材で映像を制作し、完成された映像は、CoSTEPのウェブサイトや苫小牧研究林から公開します。
担当教員 朴 炫貞・福浦 友香
美術館・科学館共通実習
開催日 10/28-29(予定)
授業の目標 /
習得できるスキル
美術館と科学館の場所の特徴を理解し、展示の文法を知る機会を設けます。受講生同士の対話を通して展示でのメッセージを読み解き、科学技術コミュニケーションとつなげて考える力を身にづけます。
授業内容 /
スケジュール
東京にある森美術館と日本科学未来館を訪問し、それぞれ展示をみて鑑賞活動を行います。教員からのワークシートを軸に鑑賞し、受講生同士での話し合いに加え、関係者との特別対話も用意します。
担当教員 朴 炫貞・奥本 素子
サイエンスライティング共通実習
開催日 12/21(木)記者会見・別途事前レクチャーと打ち合わせを実施
授業の目標 /
習得できるスキル
サイエンスライティングに関連するスキルは科学技術コミュニケーションの基礎をなす。本共通実習では、研究者と大学広報担当者、メディアの共同作業による研究広報・報道に着目し、北海道大学がメディアに対して毎月開催している定例記者会見に陪席する。そして、研究者の発表を聞くとともに、記者がどのような関心のもとに、どのような質問をするのか、また記者会見はどのように運用されているのかといった関係者の舞台裏についても学ぶ。アウトプットとしては記者会見の内容を記事としてまとめ「いいね!Hokudai」に掲載する。
授業内容 /
スケジュール
北海道大学がメディアに対して毎月開催している定例記者会見に陪席し、記者会見後に短報(内容を簡潔・迅速につたえるための簡単な記事)を執筆、「いいね!Hokudai」に掲載する。なお会見当日の前に、簡単なレクチャーと打ち合わせを実施(実施日時は参加受講生の都合にあわせて調整)する。
※記者会見会場に参加できることを必須とする。
担当教員 川本思心・古澤正三
札幌国際芸術祭(SIAF)鑑賞共通実習
開催日 1/27-28(予定)
授業の目標 /
習得できるスキル
芸術祭は地域と現代アート、その他の分野をつなぐ場です。札幌国際芸術祭(以下SIAF)は3年に1回開催されるトリエンナーレで、2024年は初めて冬に開催されます。本実習では、SIAFでさまざまなアートの表現を鑑賞し、そのアート作品を科学技術コミュニケーションとして解釈します。そのことで、アートを用いた科学技術コミュニケーションの在り方を体験します。
授業内容 /
スケジュール
札幌国際芸術祭 2024を訪問し、展示されている作品を鑑賞します。グループで作品を鑑賞することで、作家や表現の手法について話し合うことで学びを深めます。さまざまな問題提起をするアート作品を科学技術コミュニケーションの視点から解釈し、webで掲載するレポートでまとめます。
担当教員 朴 炫貞・奥本 素子