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1130(土)サイエンスカフェ in 三省堂書店札幌店観光化する身体博物館蝋人形秘宝館と女性

FIN
2013
11/30

11月30日、妙木忍さん(北海道大学大学院文学研究科助教)をゲストにお迎えし、サイエンスカフェin三省堂書店札幌店を開催いたします。

札幌からほど近い定山渓温泉。その入り口には秘宝館がありました。読んで字のごとく、秘された宝の館、秘宝館。「大人の遊艶地」「性愛の殿堂」とも呼ばれた秘宝館は、性に関する等身大の人形を展示しており、いかがわしいと批判を受けることもあります。

しかし、秘められた身体を見たいという人々の欲求は根源的なものです。そして、秘宝館のルーツは、博物館、医学用蝋人形、人体や病気に関する啓発、展示技術によって、ゆるやかに科学の世界とつながっているのです。また、秘宝館の盛衰を女性の社会的立場や観光形態の変化で捉えることもできます。多くの秘宝館がターゲットにしようとしたのは、70年代半ば以降にライフコースが多様化した女性だったとも考えられています。

「本物に限りなく近く、それでいて本物ではない」迫真性をもつ人形、「複製身体」を秘宝館で観光する私たち。秘宝館が次々と閉館している現在、欲望と科学の混沌とした潮流は、次にどのような形で立ち現われるのでしょうか。

 ゲストに社会学を専門とし、秘宝館研究の第一人者である妙木さんをお招きし、秘宝館が現れた社会的な背景、そしてその未来についてお話ししたいと思います。

妙木さんのお相手は川本思心(CoSTEP 特任講師)がおつとめします。秘宝館に行ったことがある方も、ない方もどうぞお楽しみに! 

日 時:11月30日(土)15:00-16:30
会 場:三省堂書店 札幌店BOOKS & CAFE (UCC)
(札幌市中央区北5条西2-5 JRタワー札幌ステラプレイス5階)
ゲスト:妙木忍さん(北海道大学 大学院文学研究科 応用倫理研究教育センター 助教)
聞き手:川本思心(CoSTEP特任講師)
参加費:500円(ドリンク代を含みます)
主催:北海道大学CoSTEP
共催:三省堂書店 札幌店

 定員30人に達しましたので受付を終了させていただきます。

Update Date2013.10.23