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第149回 サイエンス・カフェ札幌「土でつながる、未来へつなげる――微生物(キンコンキン)との共生から学ぶ、これからの農業――」を開催します

SOON
2026
10/18

植物の根のまわりに広がる小さな世界。その中には、植物の成長を支え、農業の未来をも変える可能性を秘めたある微生物がいます。

その正体は、「菌根菌(きんこんきん)」というカビの仲間。菌根菌は植物の根に入り込むと同時に、土の中にも細長い菌糸を伸ばして、植物が自分では集めにくい栄養を届けてくれます。その代わりに、植物は光合成によってつくった栄養を菌根菌に渡します。植物と菌根菌は、目には見えない土の中で、お互いに栄養を交換しながら暮らしているのです。

こうした植物と菌根菌の共生の歴史は、今から約4億年前までさかのぼります。植物が海から陸へ進出したころ、植物はまだ十分に発達した根っこを持っておらず、土の中から栄養を集めることが苦手でした。そんな植物を支えたのが菌根菌です。

そして、この共生は現在の私たちの暮らしにもつながっています。農業に欠かせない肥料。日本はその原料の95%以上を海外からの輸入に頼っており、国際情勢などによって供給や価格が左右されます。さらに、肥料の生産や輸入の過程では多くの二酸化炭素が排出され、地球温暖化への影響も課題となっています。そこで期待されているのが、植物と菌根菌がもつ共生の力です。この力を借りることで、肥料の使用量を減らしながら作物を育てることができるかもしれません。

このサイエンスカフェでは、菌根菌の生態について研究する北海道大学の江澤辰広先生をお招きし、土の中の世界で繰り広げられている植物と微生物の知られざる関係についてお話しいただきます。目に見えない小さな生き物と植物のつながりから、農業の未来まで。江澤先生の好奇心あふれる視点とともに、足元に隠れた科学を一緒に探ってみませんか?

【タイトル】土でつながる、未来へつなげるー微生物(キンコンキン)との共生から学ぶ、これからの農業ー
【日  時】2026年10月18日(日)14:00~15:30(開場:13:30)
【場  所】調整中
【ゲ ス ト】江澤 辰広(えざわ・たつひろ)さん/北海道大学大学院農学研究院 准教授
【聞 き 手】北海道大学CoSTEP「対話の場の創造実践演習」受講生
【参  加】事前申し込み不要、参加無料
【人  数】40名程度
【主  催】北海道大学 CoSTEP
【協  力】調整中

ゲスト:江澤 辰広さん(北海道大学大学院農学研究院 准教授)

 

北大修了後、企業研究員、千葉大、名古屋大、豪州・アデレード大学などを経て現職。日本学術振興会・学術システム研究センター主任研究員兼務。少年期から競泳に専心し、体育会水泳部現顧問。戦闘機パイロットを目指して数物系に軸を置くも、高校生物の先生がダニを自分の血で飼いながら研究する姿に衝撃を受け生物系に転向。菌根共生の研究は企業研究員時代から。植物の献身と微生物のしたたかさを垣間見る。

 

Update Date2026.9.29