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実習で制作した映像作品が受賞。島畑淳史さん(2009CoSTEP本科北大大学院生)

2011.5.17
CoSTEP本科を修了した島畑淳史さんが、CoSTEPの実習授業で制作した映像作品“Save the Forest”で、

社団法人日本ポストプロダクション協会 JPPA AWARDS の学生部門「ポストプロ映像部門」シルバー賞を受賞しました。
註:「ポストプロ」とは、「ポストプロダクション」の略で、映画・放送・CMの撮影が終わったあとに行なわれる、フィルムの編集や、音楽製作、ナレーション、特殊効果処理などの作業の総称です。
島畑さんは、北海道大学大学院(環境科学院)の修士課程1年生だった2009年12月、修士論文(Impact of Land Use Change on Carbon Balance in Central Kalimantan, Indonesia)のための調査で、インドネシアのカリマンタン島にある小さな村に2週間ほど調査に出かけました。

そのとき、大学院で学ぶ傍ら、CoSTEPの本科で映像制作の実習コースにも所属していた島畑さんは、カメラなど撮影機材も持っていきました。そして、「行った人しかわからない森林破壊の現状を人々に伝えたい」と、テープ5本に撮りためた映像を帰国後3ヶ月かけて編集、10分ほどの映像作品にまとめました。

それが今回の受賞作品 Save the Forest です。
島畑さんは、いま博士課程の1年生ですが、この秋からアフリカの赤道直下にある国、ガボンで、青年海外協力隊の一員として、2年間、森林保全を中心とした環境教育に携わるそうです。

「青年海外協力隊に採用されるにあたっては、CoSTEPで学んだことが評価されたと思う。今回の受賞を励みに、ガボンのことやガボンでの環境教育の様子を日本の人たちに映像で伝えたい」と、膨らむ夢を語ってくれました。
「映画は好きだったが、まさか自分が映像作品を作るとは思っていなかった。でもCoSTEPの説明会に行って、目で見た印象は強く残るので、それを環境教育に活かそうと思った」という島畑さんを、CoSTEPの実習授業で指導した藤田良治先生(現在、北海道大学総合博物館・助教)は、「島畑君は行動力があるし、“見やすい映像”を作るのが得意」と高く評価。

「環境教育の研究に、ぜひ映像を活かして欲しい。いまは研究成果を論文で出すのが主流だけれども、映像で研究成果を表現することにも果敢に取り組んでほしい」と、島畑さんの今後の活躍に期待を寄せています。
JPPA AWARDS の授賞式は、5月27日に東京の青山ダイヤモンドホールで開催されます。