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「知ることから始めようあなたの家の下が活断層だったら!?〜」開催されました

2014.2.25

2014年1月26日、寒い天候にも関わらず、参加定員を上回る大盛況の中、トランスサイエンス実習イベント「知ることからはじめよう〜あなたの家の下が活断層だったら!?〜」が13時半から開催されました。プレゼンターとして、CoSTEP受講生であり公益社団法人日本技術士会北海道本部防災委員会委員の大浦宏照さん、スペシャルゲストとして、北海道立総合研究機構 地質研究所 地域地質部長の田近淳さんを迎えての開催となりました。

専門家による科学技術の知識や判断だけでは、解決したり社会の合意形成をしたりすることが難しい問題があります。それを、「トランスサイエンス問題」と言います。今回は、ニュースでも話題となっている「活断層」を例として取り上げて、専門家と一般の方を交えて一緒に考えてみようという趣旨のイベントをトランスサイエンス実習の受講生が企画して、イベント開催に至りました。
第一部では、最初に参加者の方に、「活断層の上に建ててよい建物はなにか?」「選んだ回答はどういった理由からなのか?」というアンケートに答えていただいた上で、活断層とそのリスクに関するレクチャーを聞いてもらいました(インターネット上でも多くの方々に事前に同じアンケートに答えていただきました)。レクチャーの途中にクイズをはさんでゲーム感覚で参加していただきました。意見が割れた問題もあり、参加者の皆さんは興味津々で話を聞いていました。

 

休憩をはさみながら、第一部の冒頭で回答していただいたアンケートと同じ設問に再び回答していただき、レクチャーを受けてから浮かんだ新たな質問をカードに記入していただきました。
第二部では、参加申込時にいただいていた質問と当日の参加者からの質問に対して、専門家の立場から田近さんにお答えいただきました。質疑応答の時間では答えきれないほどのたくさんの質問をいただきました。あらためて参加者の皆さんの活断層についての関心の高さが伺えました。

引き続いて、北海道の活断層の事例についてレクチャーを受けてから、参加者同士でどのような意見を持っているのか、グループトークの時間で実際に意見交換を行いました。参加者のほとんどが札幌在住で、自分の地域は安全なのかと感じている方が多く、とても活発な議論をされていました。第一部の冒頭と、休憩中に答えていただいたアンケートと同じ設問に最後に回答していただいて、イベントが終了。インターネットで事前に回収したアンケート結果と比較して、イベント参加者の回答は、活断層の上に建物を建ててはいけないと思う割合が多いものでした。参加者の皆さんの疑問にはお答えできなかった部分があったかもしれませんが、何か今後の防災について役立ててもらえると嬉しいです。
※ なお、アンケート票はこちら、結果の概要はこちらから確認できます。

 

雪が降る寒い天候の中、多くの方に会場まで足を運んでいただきありがとうございました! 参加者の皆さんにはあらためて感謝いたします。また、インターネットでの事前アンケートへの回答にご協力いただきました多くの皆さんにもこの場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました。
会場から時間内にお答えできなかった質問に対しては、後日、田近さん、大浦さんがCoSTEPのウェブサイトを通してご回答いただく予定です。
(2013年度選科・林えりか)