現在、教育学院で日本教育史の研究をしている国語教員です。 科学技術コミュニケーションとは縁のなかった私ですが、ある日、受講生募集のポスターに目が釘付けになりました。仕事への手詰まり感をずっと持ち続けていて、考え直す機会が欲しいと思っていました。そのきっかけがありそうな予感がありました。 CoSTEPはきっかけを与えてくれただけではなく、新しい世界を広げてくれました。さまざまなコミュニケーション手法、背景にある理念。サイエンスイベントの企画運営。いろいろな切り口を提示する講義。密度の濃い実習。 パイオニア的な社会経験や教育経験を持つ先生方のアドバイスは、固定観念で柔軟性を失っていた私の意識を変えました。受講生仲間の知の蓄積や前向きな姿勢・行動力からは多くを学び、刺激を受けました。所属した「新聞コンテンツの制作と活用」実習では、メンバーと協力し実に多くのことにチャレンジし、感動的な成果を挙げることができました。 CoSTEPは、複雑化した社会の中でコミュニケーションと真剣に取り組み、最適解を出そうとスタッフと受講生が本気で格闘している組織です。その一員となれたことは誇りです。この誇りを一人でも多くの人と共有したい。そう願っています。

本科生修了／菅原 淳

北海道大学大学院 教育学院 修士2年、道立高校教諭、NPO法人語りつぐ青函連絡船の会