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対話の中での学び

2016.4.1

私は自治体で環境教育の指導に携わっております。動植物の多様性や美しさ、環境保全の大切さを、体験活動を通して指導する仕事です。まさに対話を要する仕事をしています。一方「人と話すのが苦手」という自身の欠点も自覚しております。

私は2014年度にCoSTEPの選考を受け不合格となっていました。それ以来、道を見失いそうな時は、まずは自分自身に問いかけるようになりました。なぜ選考に落ちたのか、何が足りないのか…。当時の私は何も解かっておりませんでした。「とりあえず対話とやらを実践してみれば何か見えてくるだろう」と、今の仕事に転職を決意しました。

現場に立ってみると、さらに様々な問いが生じました。今自分が課題だと感じている問いは「他の誰でもない自分が他者と対話する意味は何か」、「市民は本当に対話を求めているのか」です。自分の存在意義を問うているこれらの問い、考えるだけでは答えが見えません。実践し、顧客の反応を見て、改善して…そういうサイクルの中でクリアになっていくものと思っています。

CoSTEPで学んだことは、対話を通じて成長することができることです。自分の対話を振り返りブラッシュアップして、また相手と対話する。それを繰り返していくことで、「相手から求められる自分」が形成され、「自分でなければならない理由」がみつかります。

自分自身の振り返りは、大抵粗探しなので楽しいものではありません。しかし異なる境遇の方々の中に飛び込み、刺激を受けることは、自分だけで考えるよりも有意義で楽しいものです。CoSTEPは対話の中で自己を振り返る機会に恵まれました。

最後に「話すのが苦手」でもCoSTEPは大丈夫。対話は言葉だけではありませんし、苦手なりの対話の仕方がきっとあるはずです。人見知りさんもぜひトライしてみてくださいね!

槌本陽(選科B)

自然体験指導者(市職員)