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CoSTEPでの学びを活かして人との出会い視野の広がり自信を持つことの大切さ

2016.4.1

「伝えるって難しいな」

そう感じたことがCoSTEPを受講するきっかけでした。自分が理系であることと「伝える・伝わる」ことに対する大きな壁を感じる出来事があり、それを解決する手立てになることを期待して受講を決めました。

一年を振り返ってみると、いろいろな人に出会い、たくさんのことを学ぶことが出来ました。講義では、多様な分野の第一線で活躍する方々のお話を聴き、自分が知らなかった世界に対する扉が開きました。また、一見すると関係のない物事でも、実は有機的なつながりがあると知りました。

対話の場の創造実習では、仲間と協力することと、制限のある中で考えることの大変さ・楽しさを学びました。サイエンスイベントを企画する過程で、イベントの目的は? 対象は? 何を伝えたいのか? など、仲間と何度も議論を重ねて、いかに伝えるかを模索していきました。

大勢の人が関わることに対してのやりがいと責任感を感じる中で、イベントをただつくるのではなく、より良くつくりたい。ただ参加するだけのイベントではなく、いかに参加者のその後に響かせていけるか。一年を通じて常に考え続けてきました。ひとつひとつのイベントを創り上げてきたことは、今の私の中で大きな自信につながっています。

「伝えるのって難しいな」で始まった1年は、結局「伝えるのってやっぱり難しいな」で終わりました。コミュニケーションに答えはありませんでした。しかし、一年前の自分とは明らかな違いがあります。一年間を通じて、「人に出会って」「視野を広げて」「自信を持つ」ようになった。これが違いです。これらの学びはこれからのコミュニケーションを考えるうえで重要な役割を果たしてくれると感じます。

まだやり切れていないことがたくさんあると思うので、今後もさらに先に進むことを目指して行動を続けたいです。

これから受講を考えている方にとっても、CoSTEPは実りのある時間を過ごす場となるのではないでしょうか。自分なりに「伝える」とはどういうことかを考えるきっかけになるといいなと思います。

石宮聡美(本科 対話の場の創造実習)

北海道大学大学院 生命科学院修士1年