2015 CoSTEP10周年
CoSTEP私史|杉山滋郎

2. 挑む20.
講義モジュール

CoSTEPでは、発足当初から数々の多様で内容の充実した講義を提供してきた。しかも今では、それら多様な講義が、モジュールの組合せとして体系化されている。石村さんが、CoSTEPの3年目、2007年度から、これを実現してくれた。「科学技術コミュニケーション概論」「情報発信の方法」「トランス・サイエンス」など、8~9個の柱(モジュール)を立て、各モジュールごとに3コマ程度の講義をわりふっていくという方式である。

毎年11月頃、石村さんのもとに「カリキュラム検討会議」を設置し、次年度の講義群を決めていく。モジュール(毎年、少しずつ改定されている)ごとに、招聘したい講師をスタッフの全員が提案し合い、それを石村さんが調整していく。石村さんの情報収集力も最大限に発揮され、これぞという講師が決まっていく。

それにしても、各界でご活躍中のお忙しい方々が、快く講義を引き受けてくださるのには、本当にお礼の言葉もない。謝礼も充分にお支払いできず、恐縮するばかりである。