みなさんの参加をお待ちしています
毛利衛
北海道大学 教育イノベーション機構
教育開発センター CoSTEP客員教授

20世紀、宇宙に浮かぶ地球を見て私たちは宇宙船地球号の意味を認識しました。21世紀、ヒトゲノムの解読によりすべての地球生命は遺伝子でつながり、人が特別な生物ではないことに気づきました。そして昔からの疑問「人はどこから来て、なにものであるのか」を理解しました。
インターネットの発明により個人と社会全体の情報が即時につながる今、個人も全体も「どこへ行こうとしているのか」を模索しています。生き延びる知恵のひとつとして、だれもが使いこなせる科学技術コミュニケーション能力が必要な時代の到来です。
あなた自身が発見するCoSTEPでの経験は、あなたのこれからの人生に直接影響するとともに、私たちの持続的な未来社会への構築にきっと大きな役割を演じるでしょう。
毛利 衛(もうり・まもる)
北海道大学 CoSTEP 客員教授
(宇宙飛行士・日本科学未来館名誉館長・全国科学館連携協議会会長)
1985年に北大助教授から日本人初宇宙飛行士に選抜される。1992年に宇宙実験と宇宙授業。2000年に地球観測ミッション。同年日本科学未来館初代館長として科学コミュニケーション人材育成開始。2003年には深海探査艇「しんかい6500」で搭乗実験。同年南極初皆既日食観測。2007年南極昭和基地から環境授業。現在、日本の先端科学技術の普及と研究者の人材育成に努めている。総理大臣顕彰、北海道民栄誉賞はじめ受賞多数。著書に『宇宙から学ぶ~ユニバソロジのすすめ』『わたしの宮沢賢治~地球生命の未来圏』など多数。余市町出身。理学博士。北大名誉博士。
終わらない科学技術コミュニケーションを
奥本素子
北海道大学 教育イノベーション機構
教育開発センター CoSTEPユニット長

科学技術コミュニケーションには多くの期待が寄せられています。科学技術コミュニケーションを通して、科学に対する興味を高められるのではないか、科学者に対する不信感をぬぐえるのではないか、大きな事故や災害の際に適切な情報発信が可能になるのではないか、など。
期待を裏切るようですが、科学技術コミュニケーションはそのような期待に即時に広範囲にこたえることはできません。人が持つ興味、期待、疑問、不信感、不安といった感情は、ひとつの情報、ひとつの体験などで簡単に動くものではありません。例えば、地域の信頼感が毎日おはようと声掛けし合うことで生まれるように、科学技術コミュニケーションもこつこつと積み重ねていくコミュニケーションです。同じ本を何度も読むように、友達と同じ話を何度もするように、本来コミュニケーションとは解決の手段ではなくそれ自体がとてもおもしろいものなのです。課題解決のためのコミュニケーションではなく、飽きずにコミュニケーションを取り続けるために、CoSTEPの科学技術コミュニケーションは多様な活動を行っています。
わだかまりが解けた後でも、疑問が解決した後でも、CoSTEPの科学技術コミュニケーションは続きます。そしてわだかまりが解けなくても、科学技術に興味が持てなくても、CoSTEPは科学技術コミュニケーションの扉を開くようにしています。いろんな人がいろんな考えを持ち、時々交わるおもしろさを大切に、私たちは今日も終わらないコミュニケーションを続けています。
奥本素子(おくもと・もとこ)
CoSTEP 准教授
博士(学術)。1980年生まれ。専門は教育工学、学習科学、科学教育。博物館や科学技術コミュニケーションをテーマに、日常の中から学ぶインフォーマルラーニングを研究している。