拓く未来

私たちの周りにはたくさんの不思議なことがあります。なぜ季節はめぐるのか、山や海はどうやってできたのか、生き物はどんな暮らしをしているのか、人はどうして夢をみるのか。そんな疑問について、目を凝らし耳をすましてものごとを観察し、道具を使って実験することで確かめ、明らかにしていくこと。それが科学の営みです。そして、科学でわかったことを使った、人の生活に役に立つものが技術です。

科学と技術は私たちの生活を便利に、そして豊かにしてきました。しかし、気候変動、エネルギー危機、貧困や飢餓、経済や教育の格差、環境破壊など、私たちの住む地球上にはまだたくさんの大きな問題が残っています。

CoSTEPは、人びとの考えや大事にしている思いを、お互いに伝え合うことで、私たちが共に考えを深め、科学と技術とのこれからのつきあい方について、新たな価値や知識を創造するための入り口になる活動を行います。

そして、世界中の人たち、そして、これから生まれてくる子どもたちが、だれひとりとして差別されることなく、傷つけ合うことなく、健やかに暮らし、自分の将来を選択できる社会の実現を目指します。

CoSTEPとは

北海道大学 大学院教育推進機構 オープンエデュケーションセンターに設置されている、科学技術コミュニケーション教育研究部門 CoSTEP(Communication in Science & Technology Education & Research Program; コーステップ)は、 科学技術コミュニケーションに取り組む、北海道大学の教育・実践・研究組織です。

科学技術コミュニケーションの教育・研究・実践を、互いに有機的に関連づけつつ、学内外の機関と積極的に連携を進め、科学技術コミュニケーション活動を担う人材養成を行なっています。

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科学技術コミュニケーションと科学技術コミュニケーター

科学技術の専門家と一般の人びとの間に双方向的な関係性を確立し、科学を学ぶことの意義や楽しさ、そして科学技術と社会の問題について伝え、共に考えを深め、協働を通じて知識や価値の創造に寄与する活動を、科学技術コミュニケーションといいます。

そして、科学技術に関することがらについて、異なる価値観を持つ人びとをつなげる入り口の役割を担うのが、科学技術コミュニケーターです。今日、こうした人材が、大学や研究機関のみならず、社会のあらゆる場面で必要とされています。

ミッション

CoSTEPは、科学技術コミュニケーションの入口として、知を創造する開けたコミュニティをつくり出すことで、暮らしやすい社会に貢献します。

ビジョン

CoSTEPは、科学技術コミュニケーションの「価値創造性」と「おもしろさ」を広く伝えていきます。

CoSTEPの活動

教育活動

CoSTEPは、広く社会人に開かれた、独自の科学技術コミュニケーター養成プログラムを展開します。また、北海道大学の学部・大学院教育に携わるだけではなく、学内外の組織の教育活動に協力します。

CoSTEPの教育

研究活動

CoSTEPは、科学技術コミュニケーション活動やそれを担う人材の教育に関する理論的・実践的な研究を進めます。研究成果を発信し、国内外の実践者、研究者との交流を図るため、査読付きの専門誌『科学技術コミュニケーション』(JJSC)を刊行します。

研究キーワード 

科学技術コミュニケーション(JJSC)

実践活動

CoSTEPは、フロンティア精神を理念とする北海道大学や北海道内の地域を始めとする様々な現場で、社会のニーズに合わせた科学技術コミュニケーションの活動を実践します。

実践+発信

連携活動

CoSTEPは、北海道大学の研究者や研究機関、学外のNPO団体や企業、メディアや地域社会を始めとする様々なステークホルダーと協働し、双方向的な科学技術コミュニケーション活動を積極的に行います。

CoSTEPの連携