科学技術コミュニケーターとは
CoSTEPは、科学技術コミュニケーションの教育・実践・研究を互いに有機的に関連づけながら行なう、新しいタイプの組織です。
CoSTEPが養成する人材、それは科学技術コミュニケーターです。科学技術コミュニケーターは、科学技術の専門家と一般市民との間で、科学技術をめぐる社会的諸課題について双方向的なコミュニケーションを確立し、国民各層に科学技術の社会的重要さ、それを学ぶことの意義や楽しさを効果的に伝達する役割を果たせる人です。今日、こうした橋渡しを担う人材が、大学や研究機関のみならず、社会のあらゆる場面で必要とされています。そこでCoSTEPでは、広く社会人に開かれた人材養成プログラムを展開します。
科学技術コミュニケーターは、特定の資格がある職業ではありません。CoSTEPでは、さまざまな立場で、実際に橋渡しの役割を果たしうる人材を養成しています。
その他、北海道大学の学生や教職員を主な対象として、科学技術コミュニケーション教育のための各種のプログラムを開発し、提供しています。
プログラムを受講できるのは「大学を卒業した方、またはそれと同等のリテラシーを有する方」です。文系・理系、年齢、職業などは問いません。北海道大学の大学院生以外の学生、道外にお住まいの社会人の方も受講することができます。
CoSTEPの提供するプログラムで学んだことをもとに、将来にわたって継続的に科学技術コミュニケーション活動を行っていこうという意欲に溢れる方を求めます。
例えば、
- 現役の学生や教員、あるいは退職された教員、父母の方などで、たとえば子どもたちを相手に、科学への関心を高め理解を深めてもらうための出前授業や、サイエンスカフェをはじめとする各種イベントなどを行ないたいと思っている方。
- 大学や研究所などで、研究グループの一員として、自分たちの研究成果を社会に向けて効果的に発信していきたいと思っている方。あるいは、そうした発信を業務として担当している方。
- 科学館や博物館、動物園などで、これまでとは一味違う企画やイベントを模索している方。
- NPOやNGOで、科学技術をめぐる問題について取り組んでいる方。
- 行政に携わっている方、地域で活躍されている方などで、科学技術をめぐり、専門家と一般市民(地域住民)との対話・相互理解を促進したいと思っている方。リスクコミュニケーションや、コンセンサス会議という手法に関心のある方。
- 高大連携、オープンエデュケーションやシチズンサイエンスの領域で科学技術をテーマにした実践を展開してみたい方。
これらは、あくまでも例です。
どんな職業についている方でも、CoSTEPの拓く未来像に共感し、科学技術に関する双方向的コミュニケーションを活発にするためのリーダーシップを発揮したいという方々には、ぜひプログラムを受講していただきたいと思っています。
2024年度の受講生の内訳
全員の内訳
本科
選科
全国から参加している受講生
本科 / 選科 / 研修科の平均年齢。学生から社会人まで、多様な受講生が共に学んでいる