Event

炭素を数える科学、アート、政策の対話

FIN
2024
7/1

日時:2024年 7月 1日 13:00~16:30
場所:北海道大学 エンレイソウ1F 
〒060-0811 北海道札幌市北区北11条西8丁目 ファカルティハウス[エンレイソウ]

気候変動が人類最大の脅威として迫っている現在、炭素がどこで、どれだけ排出されているかを詳細に把握することは、気候危機を乗り越えるために最も重要な知識となっています。炭素の排出源を監視したい科学者、炭素排出量を削減する方法を考える政策立案者、炭素吸収量を認証したい企業は、それぞれの測定ツールと算定方法を用いて炭素の数を測っています。さまざまな意思決定の基盤として位置づけられる炭素を数える科学は、今や学術的領域を超えて、政治的、芸術的、文化的な力を発揮しています。しかし、炭素を数える科学の影響力が大きくなるにつれて、誰もが受け入れられる正確な炭素の数を作ることは、科学的にも政治的にも論争の的となっています。

「炭素を数える – 科学、アート、政策の対話」は、気候変動の現場でさまざまな目的を持って炭素の数を数えようとする科学的試みと、これらの研究が社会で直面する困難を探求します。私たちは、炭素の数が測定者の環境に対する立場と利害関係、そして彼らが選択する科学的手法によって異なる合意と議論の対象であると考えています。本ワークショップは、炭素の数が作られる過程に影響を与える科学的、社会的、文化的要素を理解することによって、効果的な気候政策を設計するための討論の場を提供することを目指しています。 炭素計測の科学、政策、文化を包括するテーマを扱うため、今回のワークショップではさまざまな分野で炭素計測の問題に取り組む専門家が集まります。

大気科学者が大都市の排出量を検証しようとする研究プロジェクトを説明する一方で、科学ジャーナリストは牛のメタン排出を減らすための畜産業界の努力が生む論争を分析します。科学コミュニケーションの研究者やアーティストは、炭素を数える科学の複雑さをより多くの人々に効果的に伝えるための方策を議論します。分野を越えた学際的な対話を通じて、今回のワークショップは、私たちが気候変動に対応するためにの様々な視点を示すことを目指します。

プログラム

13:00-14:10 韓国からの話題提供
ミン・ギョンウン(GIST)大気科学
キム・ソンウン(ソウル大)科学政策学
ナム・ジョンヨン(元ハンギョレ新聞)環境ジャーナリスト
14:20~15:20 日本からの話題提供
奥本素子(北大CoSTEP)科学技術コミュニケーション
平川紀道(アーティスト)データとアート
植竹淳(北大 苫小牧研究林)炭素と微生物、苫小牧研究林の実践
15:30~16:30 ディスカッション

企画/進行

朴炫貞(北大 CoSTEP)サイエンスコミュニケーション、アート
ジョン・チヒョン(KAIST)科学技術社会論
リ・スルギ(KAIST 博士課程)科学政策学

主催

北海道大学 CoSTEP
韓国科学技術院 Korea Advanced Institute of Science and Technology(KAIST)
光州科学技術院 Gwangju Institute of Science and Technology (GIST)
韓国研究財団 National Research Foundation of Korea

Update Date2024.6.27