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140サイエンスカフェ札幌「ワクチン? 何それ、おいしいの?経口ワクチン狂犬病から世界を救え!〜」を開催します

SOON
2025
3/23

※このイベントは、「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」の一環として、北海道大学 CoSTEPと北海道大学 総合イノベーション創発機構 ワクチン研究開発拠点 (IVReD)との共同で開催します。

【どんなお話?】

食べるワクチンって知ってますか?

実は今、注射ではなく食べるタイプの「経口ワクチン」の開発が進んでいます。特に、野犬や野生動物から人間に感染する狂犬病ウイルスへの新たな対策として期待されています。狂犬病は、日本では1950年代の徹底した対策により撲滅されていますが、世界では今も毎年約6万人が命を落とし、特にアジアやアフリカの貧困地域で深刻な問題になっています。狂犬病を封じ込めるには、野犬や野生動物にワクチンを広く行き渡らせることが不可欠ですが、一頭ずつ注射を打つのは現実的ではありません。

そこで、北海道大学総合イノベーション創発機構ワクチン研究開発拠点(IVReD)では、動物が自然に摂取できる狂犬病経口ワクチンの開発に取り組んでいます。餌にワクチンを混ぜて野外に撒くことで、効率的かつ広範囲にワクチンを届けることが可能になります。さらにIVReDの研究では、病原性を完全に取り除いたウイルスを使用することで、安全性を向上させることを目指しています。この技術に挑んでいるのは、世界でもIVReDだけです。

病原性を取り除いたウイルスとは、どのようなものなのでしょうか? 口から摂取したワクチンがどのように体の中で働くのでしょうか? 研究にはまだ多くの課題がありますが、この技術が確立すれば、狂犬病対策が飛躍的に進むだけでなく、他の感染症への応用も期待できます。今回のサイエンスカフェでは、IVReD特任助教の板倉友香里さんが、経口ワクチンの仕組みや開発の最前線について解説します。

食べるワクチンが変える未来を、一緒に考えてみませんか?

 

第140回サイエンス・カフェ札幌
「ワクチン? 何それ、おいしいの?
〜経口ワクチンで狂犬病から世界を救え!〜」
  • 日 時:2025年3月23日(日) 15:00~16:30
  • 会 場:北海道大学 医学部 百年記念館 2F 多目的ホール
    (北海道札幌市北区北15条西7丁目)                          地下鉄南北線北18条駅より徒歩15分、JR札幌駅より徒歩20分
    ※正門近くの百年記念会館ではありません。ご注意ください。
  • 話し手:
    板倉 友香里(いたくら・ゆかり)さん/北海道大学 総合イノベーション創発機構 ワクチン研究開発拠点 特任助教
  • 聞き手:池田貴子(いけだ・たかこ)/北海道大学 CoSTEP 特任講師
  • 参 加:無料、申し込み不要
  • 主 催:
    北海道大学 CoSTEP
    北海道大学 総合イノベーション創発機構 ワクチン研究開発拠点(IVReD)
  • このイベントは、「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」の一環として開催します。

Update Date1980.3.5