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北海道の地域産業を元気にしたい! サイエンスカフェ開催されました

2010.6.2

第51回サイエンス・カフェ札幌 北海道の地域産業を元気にしたい! 〜「大学人として何ができるか?」を想い、チャレンジし続けてきた20年〜」2010年5月29日(土)16:30〜18:00開催

第51回目のカフェは工学研究院の須田孝徳さんをゲストにお招きして開催されました。雲一つない初夏の一日,会場のSapporo55ビルインナーインナーガーデンのガラス壁を通して爽やかな光が降り注いできます。

会場に現れた須田さんも「爽やか」という言葉がぴったりの研究者。アイスコーヒーを注文しおえると,さっそく北海道の産業のために研究者として挑戦を続けてきたエピソードを紹介して下さいました。

北海道には“ものづくり”の技術がある。“アイディア”もある。でもそれを橋渡しする“設計ができる人”が少ない。このもどかしさが須田さんの原動力となって,ものづくりを設計で支援する会社を立ち上げたそうです。

前方だけでなく,横にも斜めにもスムーズに移動できる車いすの車輪部分の実物も,会場で披露して下さいました。今は,下水道の補修工事のために活躍する超小型ロボットの開発に向けて取り組んでいるそうです。

会場からはたくさんの質問や感想がよせられました。大学に対する期待だけではありません。産学連携型の事業は研究開発型が多いため,(大学院を修了した)高度人材の働き口として期待されてはいるものの,現実は厳しい状況にあることなど,これからの課題も議論されました。

須田さんこそ,サイエンスコミュニケーションを日々実践されている研究者だったのでしょう。

あっという間の90分。最後に須田さんは,学生の頃からの想い“北海道が独立国家となっても大丈夫なように!”を残りの人生をかけて実現したい,と力強く締めくくってくれました。須田さんから,参加者みんなが元気をもらったような,そんなカフェでした。

 

最後にゲストの須田さん,スタッフとして参加してくれた修了生の本宮さん,小山さん,百瀬さん,百目木さん,三原さん,武田さん、おつかれさまでした。休みの日に会場まで足を運んでいただいた参加者のみなさま,ありがとうございました。