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科学技術と社会をつなぐ「対話」デザイン

2010.6.3

CoSTEP講義、モジュール2『科学技術コミュニケーション概論』2コマ目。5月26日は「科学技術と社会をつなぐ「対話」のデザイン」と題して、大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター、八木絵香 特任准教授に講義をしていただきました。 

これまでに相互に話のできる『対話』の場を、「原子力」を主なテーマとして十数人の小規模な場から、二百人程度の大規模な場まで設計、実施されてきた方です。

  

お話は八木先生のこれまでの経験に基づく知見であり、大変興味深い物でした。同じ現象を見ていても主張によって取り方が異なること、価値観が判断に影響を及ぼしていること、かみ合わない議論は考えに含める範囲が人によって異なるために起きやすいことなどをお話し下さいました。

コミュニケーションをとる上で重要なことは、場をどう設計し運営するかであり、わかりやすさや公平を保つ方法を工夫しながら対話を続けていらっしゃるとのことでした。