2026年10月26日から29日にかけて、中国・浙江省の寧波大学において、国際会議「2026 Sci2U」が開催され、その一環として10月28日に「3rd PSCT + ASIA session」が行われました。本セッションは、アジアにおけるサイエンスコミュニケーションの現状や課題を共有し、各国の研究者・実践者間の連携を深めることを目的としています。

PCST + ASIA session in Sci2Uは、2025年5月のPCST国際会議(英国・アバディーン)での第1回、同年10月のSci2U Conference(中国・浙江省台州市)での第2回に続き、今回が3回目の開催となります。また、2025年11月には、東京科学大学において「PCST Tokyo Symposium 2025」が開催され、このシンポジウムには北海道大学CoSTEPも初参加しました(関連報告はこちら)。今回のセッションも、こうしたアジア地域における継続的な議論やネットワーク形成の流れに位置づけられます。
本セッションでは、日本、中国、韓国、タイ、フィリピン、マレーシアなどの研究者や実践者が、各国のサイエンスコミュニケーション教育プログラムや人材育成、科学館や地域社会における実践、制度的支援などについて報告しました。CoSTEPからは奥本ユニット長と大内田が参加し、奥本ユニット長は、アジアで最も長く続いているサイエンスコミュニケーター養成プログラムとして、CoSTEPの取り組みを紹介しました。

各国の発表を通じて、アジアの文化的・社会的背景を踏まえたサイエンスコミュニケーションのあり方や、専門人材育成の持続可能性、教育成果の評価などについて議論が交わされました。
さらに、アジア地域の大学や関係機関が連携し、教育資源の共有や共同教育プログラムの開発を目指す「Asia Science Communication Academy(ASCA)」の構想も提案され、今後の国際的な協力体制の可能性について意見が交わされました。CoSTEPもASCAの実現に向けて、今後積極的に関わっていきます。