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ラジオ57:20061118

2006.11.18

 

ナノ化石ってなんだろう? 理学研究院長 岡田尚武先生

タキィのやさしイングリッシュ radio

研究室に行ってみよう 理学研究院長 岡田尚武先生の研究室

科学の達人 ペニシリンを発見したアレクサンダー・フレミング博士

今週の「研究室にいってみよう」は、北海道大学大学院理学研究院長の岡田尚武先生です。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立新川中央小学校5年生の高橋舞雪ちゃんと飯田美奈子ちゃん。

岡田先生は「ナノ化石」について研究しています。ナノ化石というのは恐竜などの化石とは違って、とても小さな生物(100分の1ミリよりももっと小さいプランクトンなど)の化石のことです。その姿は電子顕微鏡という特別な顕微鏡を使わないと見られません。

上の写真が、岡田先生が子どもたちのためにパソコンの画面に出してくれた、典型的なナノ化石の写真です。このようにとても小さなナノ化石ですが、それが集まって塊になると、黒板に字を書くチョークとして使えるそうで、ヨーロッパでは本当に学校で使われているそうです。

岡田先生は大昔の海に住んでいたプランクトンの化石の研究を通じて、それがいつの時代のものなのか、そのときの海の状態はどうだったのか、他にはどんな種類の生物が住んでいたのか、といったことを突き止めようとしています。

また研究のために海底に何千メートルという深い穴を掘って泥を取ってこないといけないのですが、それができる地球深部探査船「ちきゅう」についてもお話しをしてくださいました。

大昔の地球、そして地球の深いところについての珍しい話をぜひ聞いてみてください