イベント

展示 「科学をあるく」を開催します

SOON
2025
3/13
16

今年で広島と長崎に原子力爆弾が投下されてから80年、昨年のノーベル賞に日本被団協(日本水原爆被害者団体協議会)が選ばれ、改めて核廃絶の気運が高まっています。一方、現在の世界情勢は平和な世界が実現したとは言い難く、新たな軍事技術を開発する流れは止まっていません。

そもそも、原爆が作られた背景には、20世紀初頭からの量子物理学の急速な発展がありました。当初は兵器開発を目的としていない基礎研究だったにもかかわらず、原子力は結果的に戦争に利用され、無数の人々を傷つけました。

北海道大学では今でも多くの研究が進められています。その中には科学技術として社会に実装される知見もあるでしょう。科学技術は、木が幹から枝を伸ばし分かれていくように、さまざまな広がりを持つものです 。歴史的な背景や多種多様な応用の全体を見つめたとき、何が、あるいはどこからが「よい」技術・「悪い」技術なのかを判断するのは決して簡単ではありません。科学技術は常に、曖昧さや危険性をはらみながら開発・利用されています。

本展示では、3つの「ある」ことについて考えていきます。もし過去の科学技術の悲劇を紹介するとしたらあなたはどう考えますか。テーブルの上に展示された痕跡は、CoSTEPの受講生が考えた原爆についての表現についての「ある」思考です。次に展示ではARを使って現在の原子力技術の広がりを「ある」くことができます。そして最後に、未来の科学技術が私たちの社会を不幸にしないために、私たちはどんなルールが「ある」べきだと思いますか。

「ある」悲劇を通して科学の歴史を「ある」き、未来の科学はどう「ある」べきなのか、一緒に考えてみませんか。

日時:3/13(木)15(土)16(日)10:00~17:00
場所:北海道大学 エンライト(オープンイノベーションハブエンレイソウの中)
主催:北海道大学 CoSTEP 対話の場の創造実習

更新日2025.3.4