最適な情報発信のために必要なこと
向後 千春
早稲田大学人間科学学術院教授
2015.3.18
私は、CoSTEPから依頼されて、2013年9月7日に授業を実施しました。その授業のトピックは「インストラクショナルデザインの基礎:心理学的側面」というものでした。具体的には、うまく教えるための方法をその心理学的な理論から考え、実習してみようという内容です。うまく教えるためには、教える側から考えるのではなく、教えられる側がどうなっているのかを知る必要があるということがポイントです。これは、科学技術コミュニケーションにも通じるところがあると、私は感じています。つまり、情報を発信する側が、それを受け取る人々の仕組みをよく理解することによって、初めて、目的に合った最適な情報発信ができるということです。10周年を迎えたCoSTEPが、これからも息の長い活動をしていくことを願っています。